ソウル市の新規感染者、過去最多「907人」…秋夕の連休後に大規模な流行(画像提供:wowkorea)
ソウル市の新規感染者、過去最多「907人」…秋夕の連休後に大規模な流行(画像提供:wowkorea)
懸念が現実となった。秋夕(チュソク、中秋節)の連休後に新型コロナウイルスの検査件数が急増したことで、ソウル地域の新規感染者数が過去最多値を再び更新した。デルタ変異ウイルスの拡散、防疫疲労感、連休中の集まりの増加などにより大規模流行がしばらく続く可能性があると懸念されている。

24日ソウル市によると、同日午前0時基準の新型コロナウイルス新規感染者は907人(23日発生)と集計された。死亡者は2人追加され、累積死亡者は627人に増えた。

同日発生した過去最多の感染者は連休最終日の22日に検査件数が増加したことによるとみられる。22日の検査数は8万1665件で、過去2週間(9月9日~23日)のソウルの平均検査数(6万866件)に比べ2万件以上増えた。あすの感染者数として集計される23日の検査数も11万589件と過去最多値を超え、感染者数の増加はしばらく続くものと予想される。

問題は感染経路不明の感染者が急増しているという点だ。同日の新規感染者の感染経路をみると、907人の感染者中、集団感染136人、病院および療養施設13人、感染者接触349人、感染経路調査中405人、海外流入4人だ。感染者全体のうち44%は感染経路が不明な状況であるため、今後、地域社会のあちこちで小規模な集団感染が拡散することが懸念される。

感染者が急増することで病床の確保にも影響が出ている。23日基準の首都圏の感染病専門病院における病床稼働率は81.9%、ソウル市は79.8%だ。ソウル市の重症患者専門治療病床333床のうち、入院可能な病床は193床だ。市と自治区の生活治療センター33か所計5198床の稼働率は65.2%、すぐに入院可能な病床は839床だ。

ソウル市は連休中に地域間の移動や家族の集まりなどが多かっただけに、しばらくは大規模な流行が続くものと予想している。

ソウル市災難安全対策本部のパク・ユミ防疫統制官は、「新型コロナウイルス感染者の急増を克服し、より大きな被害を防ぐためには、接種率を迅速に高め流行を抑制し、医療・防疫体系を安定的に維持しなければならない」とし、「すべての市民は2次接種を完了し、伝播遮断のため少しでも疑いのある症状があればすぐに検査を受けてほしい」と話している。
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