(画像提供:wowkorea)
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韓国の大統領府「青瓦台」は今月15日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験に成功したと発表した。韓国では「米国やロシアなどに続き、世界で7番目に発射実験に成功した国となった」などと報じられた。

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SLBM開発に成功した国は、米国・ロシア・中国・英国・フランス・印度と報道され、これに対しては「日本もまだ出来ていないことに韓国が成功した」との反応も多かった。

発射実験は、韓国中部の「国防科学研究所(ADD)」実験場で行われた。国産潜水艦に搭載されたSLBMを水中で発射し、計画通り飛行した後、目標地点に命中させることに成功したという。聯合ニュースはSLBMについて「潜水艦で密かに運用できるため、戦略的価値が高い兵器とされる」とした。

韓国大統領府は「SLBMの保有は全方位の脅威に対する抑止戦力を確保するという面で大きな意味があり、自主国防と朝鮮半島の平和定着に大きな役割を果たすものと期待される」と発射実験成功の意義を強調した。

この実験の直前、北朝鮮は巡航ミサイルや弾道ミサイルの実験を行っていた。これを気にしていたのか、発射実験に立ち会ったムン・ジェイン(文在寅)大統領は、「本日の我々のミサイル戦力発射実験は、北朝鮮の挑発に対応したものではなく、我々の独自のミサイル戦力増強計画により予定された日に行われた」と強調した。

また、「北の挑発にいつでも対応できる十分な抑止力を保有していることを証明した」と話し、自信を示した。

ムン大統領のこの発言に対して即座に反応したのは、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹のキム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党副部長だった。ヨジョン氏は韓国大統領府が発射実験の成功を発表した15日に、朝鮮中央通信を通じて談話を発表。

ムン大統領が「北の挑発」という表現を用いたことに「一国の大統領としては愚昧(ぐまい)極まりない」と非難。「大統領まで出てきて相手を中傷するのに加勢すれば、やむを得ず対抗手段を取るしかなく、そうなれば、北南関係は完全に破壊へと突き進むことになる」と警告した。

韓国メディアは、韓国がSLBMの潜水艦発射実験に成功した「7番目」の国と報じているが、実は「非公式7番目」の国がある。

北朝鮮は2016年8月に、独自に開発したSLBM「北極星-1型」の水中発射事件に成功している。2019年10月には改良型の「北極星-3型」の試射を行っている。

韓国国防部(部は省に相当)は、北朝鮮が発射したSLBMが水中の潜水艦から発射する能力があるのか確認されていないため、成功例にカウントしていないという。

こうした中、北朝鮮は韓国を嘲笑うような反応を見せた。北朝鮮の兵器開発担当高官である、国防科学院のチャン・チャンハ(張昌河)院長は20日、朝鮮中央通信を通じて「南朝鮮(韓国)の未熟な水中発射弾道ミサイル」と題する文書を発表した。

文書は「核心の水中発射実験が未完成だ」と技術の遅れを指摘し「それがSLBMだとすれば、初歩的な段階のものに過ぎない」、「実用性の面でも、多くの軍事専門家たちが懐疑的な目で見るだろう」と酷評したこと。

また、「驚異的な手段とはなり得ない」とする一方で、「南朝鮮がSLBM開発に執着していることには、その意図を注視している」と警戒心も示した。

韓国にSLBM潜水艦発射実験にけん制とも警戒とも取れる反応を見せた北朝鮮。今後の動向が注目される。

1910年からの半島統治の時期、日本が半島に設置した工業インフラは北朝鮮に集中していた。1945年の終戦で独立した半島で、1950年の朝鮮戦争で北朝鮮が挑発できた理由はソ連の助けと韓国より優れた北朝鮮の経済インフラだった。

朝鮮戦争の後の韓国は、米国や日本の献身的な助けと自由民主主義・資本主義システムの洗礼を受け、経済力で北朝鮮を圧倒するところまで来ている。しかし、韓国の今の不安定は武器・戦力不足から来るものではない。

韓国の「浪漫的な民族主義者」または「民族主義を装った従北勢力」は北朝鮮の核開発に対して「韓国がターゲットではないし、南北統一したら韓国の戦力となる」とよくも言う。

東北アジアの繁栄に妨げとなっている韓国の不安定の原因は「武器の不足」よりは「思考の不足」だ。76年前に無くなった帝国主義に対して「独立万歳」を叫ぶ「時代錯誤」。反日・反米の扇動で麻痺された思考は近代史を正しく理解することから回復を待つしかない。

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