国連演説の「BTS」…若者は「道を失ったのではなく、新たな挑戦」＝韓国

「新たに始まる世界で、誰もがお互いに「ウェルカム」という言葉を交わすことができたらと思う」（RM）

BTS（防弾少年団） の最新ニュースまとめ

アイドルグループ「BTS（防弾少年団）」が、全世界の若者に希望のメッセージを伝えた。彼らは20日、ニューヨークの国連総会場で開かれた第76回国連総会「持続可能な開発目標の関連イベント（SDGモーメント）」の開会式に、ムン・ジェイン大統領と一緒に参加した。

先立って「BTS」は、今月14日、大統領府でムン大統領に「将来の世代と文化のための大統領の特別使節」の任命を受けた。彼らは国連総会に出席し、特使の活動の第一歩を踏み出した。

「BTS」は、「SDGモーメント」の開会式に若者を代表する演説者として出席した。7人のメンバーは一人ずつ順番に発言した。

最初にRMは、「この場にいることが光栄だ。大韓民国大統領特使の『防弾少年団』です」と話を切り出した。続いて「私たちは今日、将来の世代の話を伝えようとこの場にきた」とし「ここに来る前、世界の10代、20代の人に、過去2年はどうだったかと、今どのような世界を生きているのかと尋ねた」と述べた。防弾少年団は、出国前に公式Twitterで関連記事を掲載し、全世界の若者たちとコミュニケーションをしている。

JINは「過去2年間、僕も困惑し、漠然と前が見えない気持ちになることがあった」とコロナにより大変な時間を過ごしたことを告白した。ジミンは「誰を責めることもできず、ただ悔しかったと思う」とし「自分は昨日と何も変わっていないのに、一瞬にしてパラレルワールドに来たかのように世界が変わったから」と共感を示した。

JUNG KOOKは「入学式や卒業式が中止になった人もいると聞いた。人生の大切な記念日なのに、とても残念だと思う」とし「私たちも長い間一生懸命準備したコンサートツアーがキャンセルとなり、とても悲しかった。望んでいた瞬間をしばらく諦めることができず、思い描いたりもした」と述べた。

SUGAは「コロナにより失われたものについて、ある意味哀悼のようなものが必要な時間だった」と振り返り、「これまで当たり前だと思っていた瞬間の大切さにもう一度気がつく時間でもあった」と付け加えた。

RMは「今の10代、20代は「ロストジェネレーション」とも呼ばれるだろう。さまざまな機会と挑戦が必要な時期に、道を失うことになったという意味だ」と説明した。「しかし、大人たちの目に見えないからといって、道を失ったと言えるのか」と問いかけた。

JIMINは「オンラインで新しい方法で友人との出会いを続け、新たに勉強を開始し、より健康に生きていくために努力している人が多い」とし「これは道を失ったというより、新たに挑戦している姿に見える」と同調した。

JINは「そのような意味で『ロストジェネレーション』ではなく『ウェルカム・ジェネレーション』という名前がふさわしい思う」とし「変化を恐れるよりも「ウェルカム」と言いながら、前に進んでいく世代ということだ」と述べた。

RMは「可能性と希望を信じていれば、予想外の状況でも道を失うのではなく、新しい道を発見することができる」とした。また、シュガは「私たちが選択できるものは完璧ではないだろうが、何もできないということではないと思う」と述べた。

J-HOPEは「このような変化を前にして、どのような選択をするかが重要だ」とし「私たちが国連に来るにあたって、多くの人がワクチン接種をしたのかどうか気にしていたと思う。この場を借りてお話しすると、7人全員がワクチンを接種した」と述べた。

RMは「待っているファンに会うために、この場に来るために、しなければならない選択だったと思う」とし「今日お伝えしたメッセージのように、私たちは私たちが今できることをしている」と強調した。

Vは「ワクチン接種もそうだし、新しい日常のための努力が続けられているため、私たちが会える日もそう遠くないようだ」と希望を話した。

RMは「世界は止まったと思ったが、はっきりと少しずつ前に進んでいた」とし「すべての選択は、変化の始まりだと信じている。エンディングではなく。新しい世界で、誰もがお互いに『ウェルカム』という言葉を交わすことができたらと思う」と話した。

続いて彼は「披露する『Permission to Dance』は、みんなに伝えたい私達のウェルカムの挨拶だ」とし、国連総会場の内外で事前に撮影したパフォーマンス映像を披露して注目を集めた。