日本人女性たち、宿泊施設で韓国のジュースを持って写真撮影「韓国に行きたい」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日本人女性たち、宿泊施設で韓国のジュースを持って写真撮影「韓国に行きたい」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
最近、日本のMZ世代(ミレニアム世代とZ世代、1980年~2004年生れ)の間で『渡韓ごっこ』が人気だ。渡韓ごっこはいわゆるニセ韓国旅行だ。日本のホテルで韓国料理を食べたり韓国の飲み物を飲んだりしながら、まるで韓国旅行をしているように装って遊ぶのだ。空の道が閉ざされ海外旅行が不可能な状況で、旅行するような気分でも満喫できることから人気を集めている。

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 渡韓ごっこの準備物は韓国の人気料理である△ヤンニョムチキン、△キンパ(韓国式海苔巻き)、△ハニーバターチップなどだ。ホテルの部屋を借りて友達と一緒に一夜を楽しむ。ブドウ味のジュース『ボンボン』を手に取った写真をインスタグラムにハッシュタグで掲載し、渡韓ごっこは終了する。この“文化”は今年8月に朝日テレビの『羽鳥慎一 モーニングショー』で紹介され、その人気を証明した。

 渡韓ごっこを楽しんだヒヨリさん(21)は「インスタグラムで流行っていたので、友達と渡韓ごっこに挑戦してみた。海外旅行が出来ない今、それなりに新鮮で楽しい経験だった」と話した。

 ヒヨリさんは「外交的には仲が良いわけではない両国だが、日本の若い世代は韓国に親近感を感じている。ドラマとK-POPの人気がすごい。いつか本当に韓国旅行に行ってみたい」と語った。

 『ボンボン』が人気の理由は、かわいい形だ。横に広がった太めの形の缶と“ボンボン”という字体が可愛いことから日本で流行している。

 ヤギさん(18)は「パッケージが可愛くて人気だ。SNSを見ていると、みんなボンボンを持って写真を撮っていたのでマネしてみたが、おいしかった」と話した。ココミさん(17)も「大きく書かれたハングルがかわいい。『チルソンサイダー』も流行している」と話した。

 また、日本に韓国アイドルのファン文化が伝わった。ケーキの上に文字を入れ、好きなアイドルの記念日を祝う『誕生日ケーキ』文化だ。

 日本内のK-POPファンらもこの文化を受け入れた。面白いのは、韓国語の発音そのまま「センイルケーキ」と呼ぶことだ。インスタグラムで「センイルケーキ」を検索すると7万7000件に達する検索結果が出てくる。

◇「K-ハート」「TikTok」…MZ世代には国境なし
 韓国文化が海外のMZ世代に広がった事例はこれだけでない。ユニコード協会は別名『K-ハート』と呼ばれる指で作るハート方を2022年の新しい絵文字候補に選定した。韓国のアイドル文化から派生した『K-ハート 絵文字』が最終的に選ばれると、インスタグラムなどグローバルプラットフォームで使われるようになる。ユニコード協会はMZ世代の価値観を積極的に反映することで有名だ。

 韓国のMZ世代も拒否感を感じることなく海外文化を受け入れている。グローバルSNSプラットフォーム「TikTok」が代表的だ。

 特有のつかみ所のない感性から従来の世代からはそっぽを向かれた反面、MZ世代からは大きな人気を集めている。市場調査会社・モバイルインデックスによると、TikTokは先月には3日連続でグーグルプレイストアの無料アプリ1位を記録した。

 MZ世代間の海外文化交流が活発な理由は、彼らが置かれている環境のためだ。MZ世代は“デジタルネイティブ”として育ち、デジタル環境に親しみ、最近活性化しているグローバルSNSの主なユーザーだ。

 ネットフリックスやインスタグラムなどを通して海外で流行する文化を素早く容易に取り入れる。『MZ世代には国境がない』という言葉が出る理由だ。

 デハクネイル 20代研究所のイ・ジェフン責任研究員は「MZ世代は海外文化を受け入れるのが特に早い。グローバルプラットフォームを通して海外の同年代がどのような文化を楽しんでいるのかをリアルタイムでリアルに観察しているため、グローバルSNSで流行した『チャレンジ』や『繋ぎ撮り』文化が代表的な例だ。国に縛られずに世代が共有する価値が目立つのがMZ世代の特徴」と説明した。
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