「妊婦の優先席」に座った障がい者の男性を「セクハラで虚偽通報」した女=韓国(画像提供:wowkorea)
「妊婦の優先席」に座った障がい者の男性を「セクハラで虚偽通報」した女=韓国(画像提供:wowkorea)
ある女性が妊婦の優先席に座った男性に文句を言い、セクハラ嫌疑で警察に通報したものの、虚偽の通報だったことが立証され、男性は嫌疑なしと判断された。

13日韓国性犯罪誣告(ぶこく)相談センターのフェイスブックによると、今月10日、「男性の障がい者が妊婦の優先席に座ったという理由でセクハラの虚偽通報をされた事件」についての報告書を掲載した。

センター側は、「障がい者の男性が妊婦の優先席に座ったという理由で女性に侮辱的な言葉を浴びせられたにもかかわらず、むしろ女性のほうが侮辱されたとし、男性を警察に通報した」と説明した。

男性は脳下垂体の腫瘍(しゅよう)により低血圧と不整脈があり、ふくらはぎの靭帯(じんたい)が破損した障がい者だ。

報告書によると、ことし4月に男性は体がひどく痛い状態で、障がい者・お年寄りのための優先席が空いていなかったため、妊婦の優先席に座った。当時、隣にいたこの女性は男性に暴言を吐いた後、「ここはおじさんが座る席ではありません。ここは普通の人が座る席ではありません」と侮辱した。

その後も女性は声を荒げ、その場で男性を通報した。男性は通報状況についての証拠を残すため、カメラの録画機能を使い、レンズをふさいで音だけを録音しようとすると、女性は「盗撮までしている」と反応した。

その後の警察の調査で、女性は「男性が暴言を吐き、右側のひじとコートを強くつかんで引っ張り、セクハラした」とうその主張をした。しかし、当時の目撃者らは男性と女性の間に暴言やセクハラはなかったと陳述しており、駅のホームにあるCCTV(防犯カメラ、閉鎖回路テレビ)でも身体的に接触する場面は確認されなかった。

警察は男性の容疑を認定する証拠が十分ではないと判断し、嫌疑なしの不送致決定を下した。
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