韓国外交部「日本の教科書からの“従軍慰安婦”表記削除、非常に遺憾」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国外交部「日本の教科書からの“従軍慰安婦”表記削除、非常に遺憾」=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日本が教科書から“従軍慰安婦”や“強制連行”などの表現を削除または変更することにしたことに対して、韓国政府が「強い遺憾の意」を表明した。

 韓国外交部の当局者は10日、「今年4月、日本政府が慰安婦問題および徴用工問題関連の強制性を薄らせようとする答弁書を閣議決定したのに続き、最近、教科書の出版社が関連表現の削除・変更などの修正を申請し、文部科学省がこれを承認したことは非常に遺憾だ」と明らかにした。

 この当局者は「日本軍慰安婦の動員、募集、移送の強制性は否定できない歴史的事実」であるとし「被害者の生々しい証言自体が日本軍による慰安婦動員の強制性を立証するいかなる文書よりも強力で明確な証拠であり、国際社会もすでに明確に(慰安婦動員の強制性を)判定している事案だ」と述べた。

 そして「1940年代に多くの韓国人が本人の意思に反して動員され、過酷な条件の下で強制的に労役されたという点もまた、日本が2015年の第39回世界遺産委員会で自ら認めた歴史的事実」と強調した。

 一方、文部科学省は教科書から“従軍慰安婦”と“強制連行”という用語を削除または修正するという教科書業者5社の申請を承認した。結果、29種の教科書にあった64か所の関連表現が修正された。

 これにより、“従軍慰安婦”は「慰安婦」に代替される。このような用語の修正は、日本軍の関与責任を明示しないという意図と解釈される。また、戦争末期の徴用の強制性を強調する“強制連行”と“連行”は「徴用」という表現に変わる。

 韓国外交部は外交チャンネルを通しても日本政府に遺憾の意を表明したという。

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