ソウル駅前に設置された新型コロナウイルスの臨時検査所で検査の順番を待つ市民ら=31日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル駅前に設置された新型コロナウイルスの臨時検査所で検査の順番を待つ市民ら=31日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は31日、新型コロナウイルスの新規感染者数が頭打ちになり、「停滞期」に入ったとの見方を示した。  中央事故収拾本部の朴香(パク・ヒャン)防疫総括班長はこの日の定例会見で、現在の状況について「流行の『第4波』が長期化し、感染者数は停滞している」としながら、「ただ、ここで少しでも油断すれば再び急激な流行(感染者)の増加が表れる可能性もある」と懸念を示した。 朴氏は続けて「首都圏以外では流行規模が縮小しており、全ての地域で人口10万人に対する1週間当たりの1日平均感染者数が3人以下となっているが、首都圏は4.3人と依然として発生規模が大きく、(政府の感染防止策「社会的距離の確保」の)第4段階の基準を上回っている」と説明した。 「社会的距離の確保」(現在、首都圏は最も高い第4段階、首都圏以外の地域は原則第3段階)の施行により感染拡大は多少抑えられているものの、確実な減少傾向には転じていない。 直近1週間(8月25~31日)の市中感染者数は、1日平均1688.7人に上っている。 地域別にみると、首都圏以外の1日平均感染者数は571.0人で、前週(8月18~24日)の612.0人から41.0人減少したが、首都圏では1人平均1117.7人で前週(1119.0人)に比べて1.3人減にとどまった。 朴氏は流行の第4波がすでにピークを過ぎ、下降線をたどっているかについては回答を控え、今週の状況を見極める必要があると述べた。 一方で、「(現在のように)流行の拡大を最大限抑制し、ワクチン接種を拡大していけば流行の第4波を安定化できる」との見通しを示した。
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