韓国首相「医療現場を止めてはいけない…保健労組との対話をあきらめない」

キム・ブギョム（金富謙）首相は「保健医療産業労組が組合員の賛否投票を経て9月2日に総ストを予告している」とし、「まだ状況を見守るべきだが、新型コロナウイルスによる難しい状況の中でストが現実化する可能性があり、国民の心配が高まっている」と伝えた。

金首相は31日、政府ソウル庁舎で新型コロナウイルス中央災難安全対策本部会議を主宰し、このように明らかにした上で、「これまで重ねて行ってきた労政協議を通じ勤務条件の改善など一部の争点は異見を解消しつつあるが、大規模な財政が伴ったり中長期的に綿密な検討が必要な事案は以前として立場の違いがある状況」と説明した。

続いて、「政府も公共医療投資の拡大とともに、感染病危機に対応するための人力拡充が必要だという労組側の主張に共感している」とし、「ただ、財政状況と制度改善に必要な時間などを考慮すると、短時間に解決するのが難しいこともあるのは仕方がない」と伝えた。

金首相は、「国民すべてが新型コロナウイルスと戦っている今、一線の医療現場は決して止まってはいけない」とし、「政府は最善を尽くして協議に参加しており、最後まで対話をあきらめない」と強調した。

また、「万一ストが実施されたとしても、政府は現場での医療対応に支障がないよう徹底してこれに備える」とし、「保健福祉部（部は省に相当）と自治体はどんな状況でも国民の健康権が守られるよう、非常診療対策の樹立に万全を期してほしい」と求めた。