“賃金未払い”「サイワールド」元代表、控訴審で減刑=韓国(画像提供:wowkorea)
“賃金未払い”「サイワールド」元代表、控訴審で減刑=韓国(画像提供:wowkorea)
経営難で社員らに賃金を支給しなかったため裁判にかけられたチョン・ジェワン「サイワールド」元代表に対して、抗訴審裁判部は一審より減刑された懲役刑の執行猶予を言い渡した。

 19日、ソウル東部地裁は労働基準法違反で起訴され、一審で懲役1年6か月を言い渡されたチョン・ジェワン「サイワールド」元代表に対する控訴審で、懲役1年、執行猶予2年を言い渡した。また、社会奉仕120時間も命じた。

 裁判部は「会社を経営しながら、多くの労働者に賃金未払いで、国民保険料1180万ウォンを横領した部分は罪質が悪い」とし、「以前にも同種の前科がある」と量刑理由を説明した。

 続けて「被告が自白して反省する態度を見せており、悪意的に金銭があるのに支給しなかったわけではないとみられる」とし「一審当時、合意されていなかった13人と追加合意した部分を勘案した」と付け加えた。

 チョン元代表は職員27人に対して賃金や退職金など、計4億7000万ウォン(約4400万円)あまりを支給しておらず、職員3人から源泉徴収した国民保険料1180万ウォンを横領した容疑で裁判にかけられた。一審は、チョン元代表が逃走の恐れがない上、被害回復の可能性などを総合して拘束しなかった。

 チョン元代表は同日、記者らに「未払い給与を支給した被害者の中には連絡が取れない人もおり、実際には2、3人ほどから取り下げ書を受取ることができていない状態だ」と説明した。

 さらに「サイワールドのサービス自体が2年半中断した上、様々な状況が難しく、投資を受けて職員たちの開発費を支給するのが難しかった」とし「不本意ながら給与を支給できなかったことに申し訳ない気持ちがある」とし、「だが、サイワールドのサービスを売って再生させるなど、私ができる範囲内で最善を尽くした」と付け加えた。

 チョン元代表は2019年に退職した職員29人の賃金や退職金など約8億9000万ウォンを支給しなかったとして追起訴され、ことし6月には800万ウォンの罰金刑が言い渡された。

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