韓国・亀尾で起きた「3歳女児死亡事件」で、被告である実母が「懲役8年」を不服とし控訴した(画像提供:wowkorea)
韓国・亀尾で起きた「3歳女児死亡事件」で、被告である実母が「懲役8年」を不服とし控訴した(画像提供:wowkorea)
韓国・亀尾で起きた「3歳女児死亡事件」で、被告である実母が「懲役8年」を不服とし控訴した。

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 裁判所によると、実の母親ソク被告はきょう(18日)、テグ(大邱)地裁に控訴状を提出した。これにより、裁判は2審に続くことになった。

 ソク被告は前日の1審で懲役8年を宣告された。裁判所は、問題となった「子どものすり替え容疑」はもちろん、遺体を隠した容疑まで全て「有罪」と判断した。

 テグ(大邱)地裁キムチョン(金泉)支部刑事2単独のソ・チョンウン部長判事は17日、未成年者略取・誘引、死体隠匿(いんとく)未遂などの容疑で起訴されたソク被告に対し、懲役8年を言い渡した。

 ソ部長判事は「遺伝子検査の結果、ソク被告が死亡した女児の実母でない確率は現実的には存在しない」とし、ソク被告が「死亡した3歳女児の実母」に間違いないと判断。実の娘であるキム某(22)氏が産んだ女児を自身が産んだ女児とすり替えた事実もすべて認めた。

 出生当時、ソク被告は職場を1か月間休職し、妊婦らが主に利用するアプリケーションをスマートフォンにダウンロードした点も考慮された。ソク被告は、自身の不倫が夫にばれることを恐れ、子どもをすり替えたというのが1審の判断だ。

 ソ部長判事は「ソク被告の無責任な行動により、消えた(キム氏の娘である)被害者の行方が今後もわかるかどうかは疑問であり、被害者をめぐる複数の疑惑が提起され、不必要な社会混乱が起こった」と指摘。また「健全な常識と価値観を持つ一般人としては到底理解できない犯行動機で、実の娘と実の娘の子どもをすり替えただけでは足りず、祖母であるかのように振る舞う『前代未聞の非常識』な行為」と説明した。

 ソク被告は2018年3月末から4月初めにかけて、亀尾の産婦人科医院でキム氏が出産した子どもと自身が出産した子どもをすり替え、キム氏の子どもを略取したとして起訴された。子どもが死亡したことを警察に通報する前日の2月9日、キム氏が住んでいた亀尾市内のマンションで、遺体を埋めるため箱に入れて運び、途中で止めた容疑ももたれている。ソク被告の子どもは昨年8月初めに引っ越した際、空き部屋に放置され、同月中旬に死亡、今年2月10日に遺体が発見された。

 当初、ソク被告は死亡した3歳女児の「祖母」と見られていたが、遺伝子(DNA)検査の結果、「実母」であることが明らかとなり衝撃を与えた。

 国立科学捜査研究院と最高検察庁科学捜査部が行った検査では、いずれもソク被告が死亡した女児の実母であることが確認された。しかし、ソク被告は裁判で「子どもを産んだことはなく、子どもをすり替えたこともない」と容疑を否認していた。

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