韓国元法相、娘の写真をイラスト化し「性売買記事」に使用した朝鮮日報に「1億円の損害賠償請求」

韓国のチョ・グク元法相が、性売買関連の記事に自身の娘を連想させるようなイラストを使われたとして「朝鮮日報」と該当記者を相手に10億ウォン（約1億円）の損害賠償訴訟を請求した。

　チョ元法相側の代理人は30日「チョ元法相はきょう（30日）午前、ソウル中央地裁に2件の損害賠償請求訴訟を提起した」として、そのうち1件がイラスト使用に関する件であることを明かした。

　朝鮮日報は6月21日に報じた記事「”先にシャワーを”性売買を誘い、財布を」内で、チョ元法相の娘チョ・ミン氏がキャップを被ってスマホで通話しながら歩く写真と類似したイラストを使用。さらに、後ろ姿の男性のイラストについては2019年9月24日チョ元法相が娘の誕生日を記念してケーキを買って帰宅する際に撮られた写真と似ていたことから、チョ元法相が責任者を明かすようSNSで追求していた。

　その後、朝鮮日報は23日「チョ・グク氏と家族、読者の皆さまへ謝罪申し上げます」というタイトルで謝罪文を掲載し、該当記事を削除していた。

　代理人は「持続的に苦しめられ、悪意ある人格権侵害でもあり、社会的に許されない行為」とし、「朝鮮日報と該当記事を作成した記者、編集責任者を相手にそれぞれ5億ウォンずつ計10億ウォンの損害賠償を請求する訴状を提出した」と説明。また、チョ元法相は今回の訴訟とは別に「LA朝鮮日報」に対しても米国裁判所に提訴する案を検討していると伝えられた。