韓国　けさのニュース（５月３１日）

◇ワクチン接種完了者に特典提供　あすから　韓国政府は６月１日から、新型コロナウイルスワクチンの接種を１回でも受けた人を対象にインセンティブを提供する。直系家族の集まりについて現在８人となっている人数制限の適用を受けない。また、療養型病院や療養施設の入院・入所者と面会客のうち、どちらかが接種を終えていれば対面での面会が可能で、高齢者は１回でも接種を受ければ高齢者福祉施設を自由に利用できるようになる。◇コロナ新規感染者数４００人台に　減少傾向も残る火種　新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、３０日の新規感染者数は４００人台まで減少した。先月下旬には８００人台（４月２３日、７９７人）に迫ったことを考慮すると、流行の規模は多少縮小したといえる。一部では感染拡大が収束しつつあるのではないかとの見方もあるが、感染者数の増加幅は検査件数によって４００～７００人台と依然として大きく、遊興施設（クラブなど）、オフィス、家族や知人との集まりなどと関連したクラスター（感染者集団）の発生が続いており、再び感染が広がる可能性があるとの懸念が出ている。◇北朝鮮　韓国のミサイル制限解除を非難　北朝鮮は３１日、韓米が先の首脳会談で韓国軍のミサイルの射程を制限するミサイル指針を撤廃したことを非難するとともに、米国を「二枚舌」とののしった。朝鮮中央通信は同日、「ミサイル指針の撤廃は朝鮮半島の緊張を高める背後に誰がいるのかを明確に示す。強対強、善対善（是々非々）の原則で米国を相手にする」とする論評員名義の記事を掲載した。これは韓米首脳会談以降、沈黙を守ってきた北朝鮮が出した初の反応となる。ただ、外務省高官や報道官名義ではないため、今後外交的に動ける余地を残したとの評価だ。◇「Ｐ４Ｇソウルサミット」きょう２日目　宣言文採択し閉幕へ　グリーン成長とグローバルゴールズ２０３０のためのパートナーシップ（Ｐ４Ｇ）首脳会議（Ｐ４Ｇソウルサミット）は３１日、テレビ会議形式で２日目の会議が行われる。午後１０時から始まる首脳会議には、文在寅（ムン・ジェイン）大統領と主要国の首脳、高官クラスが出席し、グリーンリカバリー、炭素中立（カーボンニュートラル）、官民協力の三つのテーマに関して討論する。サミットはこの日、「ソウル宣言文」を採択して閉幕する。