米国製ファイザー社ワクチンが「初の輸出」…「今週メキシコに」

米国内の工場で生産されたファイザー社の新型コロナウイルス感染症ワクチンが、初めて他国へと輸出される。今回のメキシコへの輸出をはじめとして、今後、米国で生産された新型コロナワクチンの海外供給が本格化するという見方が出ている。

先日、メキシコ保健当局は、今週中にファイザー社から 米国で生産されたワクチンを含め200回分を受け取る予定だと明らかにしていた。

これは今年3月末、米国の輸出制限期間が満了した後、初めて自国内で生産されたワクチンが海外へと輸出される事例である。

国際社会が新型コロナワクチン不足事態に直面している状況の中、米国は「ワクチン利己主義」という非難を浴びていることを考慮して、ワクチンを共有しようとする動きをみせている。米国は新型コロナの急増により困難に直面しているインドをはじめとして、深刻なワクチン不足に陥っている国々から「余分のワクチンを支援せよ」という圧力を受けてきた。