ラムザイヤー氏(ハーバード大ロースクールのユーチューブチャンネルから)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
ラムザイヤー氏(ハーバード大ロースクールのユーチューブチャンネルから)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ニューヨーク聯合ニュース】米ハーバード大ロースクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授が旧日本軍の慰安婦を「売春婦」と見なす論文を発表した問題で、同大ライシャワー日本研究所が学問的根拠に対する懸念を表明した。同校の学生新聞ハーバード・クリムゾン」は22日(現地時間)、この論文を巡り、ハーバード大の機関としては初めてライシャワー日本研究所が正式に立場表明したと伝えた。

 ライシャワー日本研究所はホームページに掲載した15日付の声明で「ハーバード大の校訓に基づき、真理の追究に敬意を払うと同時に、高い水準での学問的誠実性の維持を推進していく」としながら、問題の論文を指して「ラムザイヤー教授による最近の出版物は、その学問的根拠に対して、ハーバード大の日本研究者の間でも深刻な懸念が表明されている」と指摘した。

 同大のアンドルー・ゴードン教授とカーター・エッカート教授がラムザイヤー氏の論文を掲載した出版社に宛てた声明、国際的な日本研究者による検討と反論、ハーバード大ロースクール所属のソク・チヨン(ジニー・ソク・ガーセン)教授の寄稿に言及し、その内容を紹介するためリンクを張った。

 また、同研究所はラムザイヤー氏の論文の出版社に対し、これら研究者が提起した懸念に十分対応するよう求めたほか、「いかなる形の差別的言動、ハラスメント、脅迫についても断固として反対する」と強調した。

 ハーバード・クリムゾンによると、ラムザイヤー氏は先月の同紙のインタビューで、殺害をほのめかす脅迫と憎悪の発言が書かれた電子メールを受け取ったと語った。

 ライシャワー日本研究所の所長をはじめとする日本研究者にも脅迫メールが送られたとされる。 


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