3月初めに光州市内の大学病院で実施されたワクチン接種の模擬訓練の様子。接種後は一定時間、副反応がないか見るために接種会場にとどまる必要がある=(聯合ニュース)
3月初めに光州市内の大学病院で実施されたワクチン接種の模擬訓練の様子。接種後は一定時間、副反応がないか見るために接種会場にとどまる必要がある=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部によると、新型コロナウイルスのワクチン接種による副反応とみられる症状が17日午前0時までの24時間に新たに252件報告された。接種後の死者の新たな報告はなかった。

 これまでの死者は計16人となっている。疾病管理庁を中心に政府の各官庁で構成する「新型コロナウイルス予防接種対応推進団」は、死亡した16人のうち14人についてワクチン接種との因果関係はみられなかったとする暫定的な分析結果を発表済みだ。残り2人については分析中。

 新たに報告された副反応のうち、強いアレルギー反応のアナフィラキシーとみられる事例は4件で、いずれも英アストラゼネカのワクチンだった。重い症状はそのうち1件だった。

 残りの248件は頭痛、発熱、吐き気、嘔吐(おうと)など比較的軽い症状だった。

 韓国でワクチン接種が始まった先月26日以降、副反応の報告は累計9003件となった。前日までに接種を受けた計62万1734人の1.45%に当たる。

 副反応の報告はアストラゼネカのワクチンが8876件で全体の98.6%を占めた。米ファイザーのワクチンは127件。アストラゼネカ製ワクチンの接種者(58万7996人)がファイザー製ワクチンの接種者(3万3738人)よりはるかに多いためとみられる。接種人数に対する副反応の割合は、アストラゼネカ製ワクチンが1.51%、ファイザー製ワクチンが0.38%だった。

 これまでに報告された副反応のうち98.8%に当たる8898件は、予防接種後にみられる筋肉痛や頭痛、発熱、吐き気など軽度の症状だった。それ以外に、アナフィラキシーとみられる事例が81件、重症の事例が8件となっている。


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