駐日韓国大使「東日本大震災で共に痛みを担った貴重な経験を忘れないでいよう」 =韓国報道(画像提供:wowkorea)
駐日韓国大使「東日本大震災で共に痛みを担った貴重な経験を忘れないでいよう」 =韓国報道(画像提供:wowkorea)

 カン・チャンイル(姜昌一)駐日韓国大使が11日、東日本大震災10周年を迎え、日本国民に映像メッセージを送り、「困難な時に共に痛みを担った貴重な経験を忘れずに、より良い関係のために努力していかなければならない」と述べた。

 姜大使はこの日、駐日韓国大使館のYouTubeチャンネルにアップロードした映像で「辛く苦しい瞬間に痛みを分かち合おうとしたのは、韓日両国が最も近くて貴重な隣人だから」「隣人の痛みは自分の痛みでもある」とし、このように明らかにした。この映像は日本語字幕付きでアップロードされた。

 姜大使は「東日本大震災で犠牲になったすべての方々と遺族の方々に心から哀悼の意を捧げるとともに、復旧のためにご尽力されている日本政府と東北地方の住民の方々に深く敬意を表す」とし、「韓国は救助作業や被災地域の復旧に乗り出し、韓国の国民が自発的に寄付金を集めるなど、日本の国民が突然訪れた試練から少しでも早く抜け出せることを願いつつ、その痛みを分かち合おうとした」と述べた。

 続いて、「世界中に拡散している新型コロナウイルスの影響により、韓日両国をはじめとする世界各国が困難に直面している」とし、「長期にわたる防疫措置やソーシャル・ディスタンスの確保などで疲れたり気が滅入ることもありますが、私たちの安全な日常を取り戻せるよう、お互い協力し、もう少し頑張るべき時期」だと述べた。

 また、「コロナ感染状況が改善され次第、早期に現地を訪問し、地方の住民の方々とお会いしてお慰めと励ましの言葉を伝えたい」と話し、「これからも東北地方が復興と発展を成し遂げられることを、こころからお祈り申し上げる」と付け加えた。

 一方、日韓関係が悪化している状況で、日韓上官級会談は開かれていない。鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官就任から1か月が経過したが、日韓外相間の通話は行われておらず、姜大使も茂木敏充外務大臣に会うことができないでいる。一部では、茂木外相が意図的に姜大使に会っていないという話も出ている。

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