ソウル駅前に設置された新型コロナウイルスの専用診療所=(聯合ニュース)
ソウル駅前に設置された新型コロナウイルスの専用診療所=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は1日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から355人増え、累計9万29人になったと発表した。市中感染が338人、海外からの入国者の感染が17人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(356人)から1人減り、2日連続で300人台にとどまった。

 

 ただ、週末のため平日より検査件数が少なかった影響もあり、感染拡大が収まったと判断するのは難しい。

 これまでに発生した大規模な集団感染による感染者数の増加が続いているのに加え、家族や知人との集まり、職場での感染も相次いでいる。

 政府は日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動の記念日「三・一節」に当たる1日に大規模な集会が開かれた場合、感染拡大につながる可能性があるとして、集会の中止を促すなど防疫管理を強化している。

 また、先月末から始まったワクチンの接種と、全国の小中高校で新学期からの登校授業が支障なく行えるよう、防疫対策「社会的距離の確保」の現行のレベル(首都圏は上から3番目の第2段階、首都圏以外は同4番目の第1.5段階)と、直系家族を除く5人以上の私的な集まりの禁止措置を今月14日まで据え置くことを発表している。

 新たに確認された市中感染者338人を地域別にみると、京畿道が156人、ソウル市が92人、仁川市が14人で、首都圏が262人を占めた。首都圏以外の地域では釜山市が16人、大邱市、全羅北道、慶尚北道がそれぞれ10人、忠清北道が8人、光州市が6人、江原道が5人、慶尚南道が4人、蔚山市、忠清南道、全羅南道がそれぞれ2人、世宗市が1人だった。

 職場や家族・知人との集まりでの集団感染が各地で発生している。ソウル市内のワンルームマンションで知人同士の集まりに参加した計13人が陽性と判明したほか、京畿道東豆川市の保育園では10人が感染した。忠清北道の清州と鎮川でもそれぞれ家族間感染が確認された。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは17人だった。このうち5人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの12人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から2人増えて計1605人となった。韓国国内の平均致死率は1.78%。重篤・重症患者は前日より4人減少し131人となっている。

 先月28日の検査件数は1万6749件で、前の日に比べ5042件少なかった。

 なお、中央防疫対策本部は28日午前0時現在の感染者数を累計8万9676人と発表していたが、26日に偽陽性と確認された2人を除く8万9674人に訂正した。


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