クォン・ドクチョル保健福祉部長官(画像提供:wowkorea)
クォン・ドクチョル保健福祉部長官(画像提供:wowkorea)
韓国のクォン・ドクチョル中央災難安全対策本部(中対本)第1次長(保健福祉部長官)は28日、「ワクチン接種による集団免疫への大長征が始まったが、現在、我々の前に置かれている防疫状況は依然として不安だ」と明らかにした。

クォン長官はこの日、中対本会議での冒頭発言で「日常回復のためのコロナ予防接種が始まってから今日で3日目だ。本日0時現在、予防接種を受けた人数は2万300人ほどで、計画どおり順調に進んでいる」と述べた。また「目標の11月までに集団免疫を達成できるよう最善の努力を尽くす」と付け加えた。

クォン長官は「ワクチン接種による集団免疫への大長征が始まったが、現在、我々の前にある防疫状況は依然として不安だ」とし「まだ全国的に1日平均390人前後の決して少なくない感染者が発生している」と言及した。

特に「首都圏は280人台水準で停滞しており、また拡散する可能性がある」とし「今後、学校の始業などにより移動量がさらに増えると予想されるため、もっと関心を持って注意しなければならない」と述べた。

クォン長官は「最近発生した状況を見ると、事業場、家族や知人の集まり、病院、療養施設、多重利用施設などで集団発生が続いている」とし「感染経路から見ると、感染者接触が36%、地域集団発生が27%、感染経路調査中の割合も23%水準」と述べた。さらに「いつでも、どこでもコロナウイルスに感染しかねない状況だ」と懸念した。

クォン長官は「多くの国でワクチン接種が始まった直後、防疫に対する緊張感が緩んだせいか、むしろ患者数が増加したという事実を決して忘れてはならない。コロナが再び拡散しないよう、マスク着用、手洗い、距離確保などの防疫守則を徹底的に守ってくださることを心からお願い申し上げる」と訴えた。

続いて「政府は高危険施設である療養病院と施設でコロナが拡散しないよう従事者の先制検査など、多くの対策を施行してきた」とし「その結果、療養病院の集団感染事例は昨年12月の15か所から今年1月は9か所に、そして2月には4か所に減少した」と説明した。また「26日からは療養病院と施設従事者を対象にワクチンの予防接種が始まった」とし「政府は療養病院と施設で集団感染が発生しないよう、介護者に対する特別管理と防疫死角地帯の発掘を持続的に行う」と強調した。

クォン長官は「季節は冬が過ぎて春に向かっており、既にワクチン接種という一筋の光が我々を照らしている」とし「この光に沿って集団免疫を通じた日常回復という目的地へ無事に行けるよう、今後も積極的に予防接種に参加し、常に防疫守則を守ってくださることをお願いしたい」と明らかにした。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 83