WTOの新たな事務局長に、ナイジェリアのオコンジョイウェアラ氏が選出された(画像提供:wowkorea)
WTOの新たな事務局長に、ナイジェリアのオコンジョイウェアラ氏が選出された(画像提供:wowkorea)
世界貿易機関(WTO)の新たな事務局長に、ナイジェリアのヌコジ・オコンジョイウェアラ氏が選出された。WTO26年の歴史上 初の女性・初のアフリカ出身のトップである。これまでアフリカに莫大な貢献をしてきた中国は大喜びしている反面、一旦「支持」を表明したものの、内心はオコンジョイウェアラ氏を警戒するしかない米国は、気乗りしない表情である。ジョー・バイデン米政権になっても、貿易・通商問題においては絶対譲歩しないというのが 米国の立場であるだけに、オコンジョイウェアラ氏の登場は 米中対立に重要な「変数」となるのか注目される。

オコンジョイウェアラ氏にとって最大の課題は、バイデン政権に入っても全方位的な対中強硬策を繰り広げるとみられる米国と、これに立ち向かう中国間の対立を、裏側でいかに調整できるかである。事務局長選の選考当時「アフリカ出身のWTOトップは、中国寄りに傾くだろう」と判断していた米国は、共に最終候補であった韓国のユ・ミョンヒ(兪明希)通商交渉本部長をあからさまに支持していた。実際WTOは、昨年9月の米中間の関税紛争で中国に軍配を上げている。

もちろん バイデン新政権は多国間主義を宣言し、オコンジョイウェアラ氏の支持へと旋回したが、彼女に対する疑心をすっかり無くしたわけではない。バイデン政権は貿易・通商問題において一抹の譲歩もしないという意志を公に示してきた。

一方 中国は「彼女がWTOの正常な機能を早期に回復させ、防疫協力と経済回復において大きな役割をすることを期待する」と喜んだ。中国はアフリカを友軍化するために、巨額の投資などの努力をこれまで続けてきた。

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