米韓合同軍事訓練じきに可視化…北朝鮮の反発は?=韓国報道(提供:news1)
米韓合同軍事訓練じきに可視化…北朝鮮の反発は?=韓国報道(提供:news1)
来月初めに米韓合同軍事訓練が予定されている中、北朝鮮の反発レベルに注目が集まっている。キム・ジョンウン(金正恩)労働党総書記が直接「訓練中止」を要求しただけに、武力挑発や官営メディア談話など複数レベルでの反発が予想されている。

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韓国軍当局が3月に予定されている米韓合同軍事訓練の準備作業に着手したことも分かった。訓練はコンピュータシミュレーションを用いた指揮所訓練(CPX)であり、昨年に延期された戦時作戦権(戦作権)転換のための2段階の検証演習が行われるものと思われる。

統一部や外交部(外務省に相当)などでは、柔軟な取り組みと事実上縮小の必要性に言及しているが、国防部(防衛省に相当)は「計画通りに実施する準備」(ソ・ウク国防部長官)、「防御的な性格の訓練」(プ・スンチャン国防総省報道官)などの立場を見せている。戦作権転換のスケジュールを考慮すると、これ以上の縮小または先送りすることができないというものである。

こうした中、金正恩総書記が先月の第8回党大会で「3年前の春に戻るには、米軍の戦略資産の朝鮮半島展開と米韓合同軍事訓練が中止されなければならない」と述べただけに、北朝鮮が何らかの反発をすると予想される。

武力挑発方式では、先月の党大会の軍事パレードで披露した新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの新型兵器の試験発射などが挙げられる。
特に、北朝鮮が自分たちの最大の祝日の一つである光明星節(故キム・ジョンイル(金正日)総書記の誕生日、2月16日)前後に挑発するという推測もできるが、一応は様子見をする可能性が高いという考えが有力だ。

キム総書記執権以後、北朝鮮は光明星節と前後して、第3回目の核実験(2013年)、短距離弾道ミサイル発射(2014年)、中距離弾道ミサイル「北極星-2」発射(2017年)などを実施したが、2018年対話ムードが高まった2019年には特別な挑発はしなかった。

今年の光明星節は北朝鮮が大々的に祝う整週年(5・10年単位で区切られる年)でない上にバイデンアメリカ新政府が発足して間もない状況なので、不必要に刺激しようとしていないとの見通しだ。

金総書記は、今回の全員会議を通して対外的なメッセージは特に出さず、党大会の時に明らかにした従来の立場が変わらなかったことを示唆した。先月、文在寅大統領が新年の記者会見で米韓合同軍事訓練の問題を、南北軍事共同委員会を通じて北朝鮮と協議できると発言したことに対しても沈黙している状況である。

故に、すぐ武力挑発を介して緊張感を高めるというよりは、アメリカの対北戦略を見て、相手の「態度の変化」を先に待つという観測が出ている。もちろん、昨年のように冬季訓練の一環として、短距離弾道ミサイルを発射する可能性は残っている。

こうした中、報道官や官営メディア談話で非難レベルを高めるかも注目される。北朝鮮は2018年6月、米朝首脳会談をきっかけにキー・リゾルブ(KR)、ウルジ(乙支)フリーダムガーディアン(UFG)演習、フォールイーグル(FE)訓練などの大規模な訓練が相次いで「縮小」されたにもかかわらず不満を示してきた。

2019年8月「19 -2同盟」訓練では、外務省の報道官と朝鮮中央通信社記者との質疑応答、報道官声明などで「訓練は、米朝首脳のシンガポール会談とパンムンジョム(板門店)会談の約束破棄」と指摘した。クォン・ジョングン外務省アメリカ担当局長は、米韓合同軍事訓練初日の談話で訓練を停止するまで南北間の接触は難しいだろうと警告した。

官営メディアではなく、宣伝媒体や自分たちの立場を代弁する在日本朝鮮人総連合会(総連)機関紙の朝鮮新報などで対応する可能性もある。朝鮮新報は昨年、新型コロナウイルスの影響で下半期の合同軍事訓練が縮小して行われたのに対し、「眠れる虎を刺激する愚かな火遊びになるだろう」と非難した。この媒体は、7日には米韓合同軍事訓練の中止を強く要求した。
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