10日午後のソウル駅構内=(聯合ニュース)
10日午後のソウル駅構内=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で旧正月連休(11~14日)を翌日に控えた10日午後、駅やバスターミナル、空港は帰省客で混雑している。 防疫当局が新型コロナウイルス感染拡大防止のため帰省の自粛を呼び掛けている中、やむを得ず故郷に向かう人たちはマスクを着用して距離をあけて座るなど、気を使う様子だった。 ソウル駅構内のベンチは距離の確保のために座れなくしたスペースを除き、ほとんどが埋まった。3~4人の家族単位で集まっている人は見当たらず、1人や2人のケースがほとんどだった。 江原道で暮らす祖母に会いに行くというキムさん(16)は、両親が家族全員で行くと5人以上になってしまうからと言って、きょうだいと2人で行くようにとチケットを予約してくれたと話した。 政府は連休期間中も防疫対策「社会的距離の確保」のレベル(首都圏で上から2番目の第2.5段階、首都圏以外の地域で第2段階)を維持し、5人以上の私的な集まりを禁止している。 ソウル市内の高速バスターミナルも閑散としていた午前に比べ、帰省客が増えた。ベンチはほとんどが埋まり、立ってバスを待つ人の姿も多く見られた。 直系の家族でも居住地が異なれば、5人以上の集まりを禁止するとした防疫当局の指針に従い、1人で帰省する人が多い様子だった。 関係者は、感染拡大以前の旧正月と比べ、今年のバスターミナルの利用客は確実に少ないと伝えた。 高速バスターミナル関係者は「10~12日の3日間に高速バスターミナルを利用する帰省客は約12万7000人で、25万9000人だった昨年の半分程度だと予想する」話した。 この日午後、金浦空港も混雑した。航空会社の関係者は「コロナ禍の普段と比べ、きょうは本当に人が多い。済州や釜山に行く乗客が最も多いようだ」とし、「幸いなことに、長い列に並びながらマスクをはずす人はまだ見ていない」と話した。 この日午後には高速道路の渋滞が始まった。下り線は午後6~7時にピークを迎え、渋滞があすまで続くものとみられる。上り線は午後6~7時がピークになるとみられる。 道路公社は「連休前日は帰宅する車両と帰省する車両が混ざり、普段の週末より混雑するだろう」と見通した。
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