新型コロナウイルス感染症の起源調査のために中国を訪れたWHO(世界保健機関)は、ウイルスの起源について 全面的に中国側にその軍配をあげた。武漢ウイルス研究所からウイルスが流出したという説も一蹴し、中国が主張してきた「海外の他地域から由来したものだ」という説を支持した。

英国の大手メディアBBCによると、WHO専門家チームは 新型コロナが武漢から発源したという可能性を全て否定し、その代わりに掲げたのは「東南アジア由来説」である。

WHO調査チームと共同調査した中国国家衛生健康委員会の梁万年 専門家チーム長は「武漢で確認される前に、他の地域で拡散されていた可能性がある」と主張した。WHO調査チームもこれに同調し、冷凍食品の運搬と取引について言及し、コールドチェーン(冷蔵物流)での伝染の可能性に対する追加調査を要求した。

WHO調査チームのピーター・ダシャック氏は、新型コロナへとつながる起源がどこなのかに対する焦点は、東南アジアへと移る可能性があると語った。

「ウイルスハンター」と呼ばれているダシャック氏は、BBCとのインタビューで「(武漢の)華南海鮮市場への供給網は広範囲であり、他の国からも入ってきていたし、中国各地からも入ってきていた」と語った。つづけて「中国の他の地域と東南アジアを通じて物品がどのように入ってきたのかを追跡するためには、もう少し作業が必要だ」とし「今後 その供給網に焦点を合わせなければならない」と強調した。

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