国立ソウル顕忠院を参拝する鄭氏=9日、ソウル(聯合ニュース)
国立ソウル顕忠院を参拝する鄭氏=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の新しい外交部長官に任命された鄭義溶(チョン・ウィヨン)氏は9日、就任あいさつで「朝鮮半島の完全な非核化と恒久的平和定着を実現しなければならないという課題がある」とし、「朝鮮半島平和プロセスは選択(事項)ではなく、必ず進むべき道だ」と述べた。

 

 鄭氏は、韓国の外交は困難な状況に直面しているとしながら、「外交の根幹である韓米同盟をより健全で互恵的、包括的に発展させなければならない」との考えを示した。

 続けて、中国、日本、ロシア、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)などの韓国の主要パートナーとも、朝鮮半島と北東アジアの平和と繁栄を実現させるためにともに努力しなければならないと述べた。

 また、新型コロナウイルスに関する保健協力や世界経済の回復のほか、気候変動、民主主義と人権など非伝統的安全保障分野における国際社会の努力に積極的に参加しなければならないとしながら、「国民の暮らしに寄与する外交もわれわれに与えられた時代の使命だ」と強調した。

 これに先立ち、国立墓地の国立ソウル顕忠院を参拝した鄭氏は、芳名録に「朝鮮半島に恒久的な平和を定着させ、この地に二度と残酷な戦争が起こらないようにします」と記した。


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