新型コロナウイルスの検査を受けに訪れた人々(資料写真)=(聯合ニュース)
新型コロナウイルスの検査を受けに訪れた人々(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は5日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から370人増え、累計8万131人になったと発表した。市中感染が351人、海外からの入国者の感染が19人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(451人)から81人減り、3日ぶりに400人を下回った。

 政府はこれまで、防疫対策「社会的距離の確保」や5人以上の私的な集まりの禁止といった厳しい措置で感染拡大を抑えてきたが、来週の旧正月連休(今年は11~14日)の大規模な人口移動が感染再拡大の引き金になりかねないと不安視されている。加えて、従来型のウイルスより感染力が強いとされる変異種の市中感染も確認されており、防疫当局は警戒を強めている。

 韓国国内の新型コロナ感染者は、昨年1月20日に国内最初の感染者が確認されて以降、1年余りで累計8万人に達した。先月13日に7万人を超えて以降、23日で1万人増えた。

 新たに確認された市中感染者351人を地域別にみると、ソウル市が122人、京畿道が110人、仁川市が25人で、首都圏が257人を占めた。

 首都圏以外の地域では釜山市が33人、大邱市と光州市がそれぞれ14人、忠清南道が11人、慶尚北道と慶尚南道がそれぞれ6人、江原道が5人、忠清北道が3人、済州道が2人。

 医療機関や職場など各所で新たに感染が確認された。釜山市のリハビリ病院では患者や職員ら12人、ソウル市の警察署では3人の感染が判明。ソウル市の病院や仁川市の企業に関連した集団感染も確認されている。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは19人だった。このうち7人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの12人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から11人増えて計1459人となった。韓国国内の平均致死率は1.82%。重篤・重症患者は前日から11人減り、200人となっている。

 4日の検査件数は4万4083件で、前の日に比べて2298件少なかった。


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