韓国疾病管理庁の鄭銀敬 庁長が、新型コロナワクチンの接種体系を説明している(画像提供:wowkorea)
韓国疾病管理庁の鄭銀敬 庁長が、新型コロナワクチンの接種体系を説明している(画像提供:wowkorea)
米国とヨーロッパなどの西欧諸国は、新型コロナウイルス感染症ワクチン確保競争に熱を上げている中、依然としてワクチン接種への対応が遅い韓国と日本、香港に対して、ニューヨークタイムズ(NYT)が注目した。

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国家焦土化のような拡散事態を経験せず 総体的に落ち着いていることから、他の国々の接種状況を教訓として参考にできるというメリットはあるが、感染率の高い変異ウイルスの出現への懸念という見方も入り混じっている状況である。

NYTは31日(現地時間)「韓国は5人以上の集まりを禁止し、日本は主要都市に国家非常事態を宣言し、香港も封鎖措置を発令している」としながらも「これらの国々は皆、唯一の希望とされているワクチン接種を始めていない。米国・ヨーロッパ・中国・ロシアとインドで、すでに接種を始めたこととは対照的だ」と伝えた。

米デューク大学のグローバルヘルスケアイノベーションセンター長は「韓国・日本・香港は、政府の強い公衆保健統制予防システムにより、感染拡散をきちんと統制した うらやましい国々だ」とし「感染拡散がより深刻な国々は、ワクチン接種を速やかに実施しなければならないと焦っているが、韓・日・香港にとっては そうではない」と語った。

韓・日・香港は、“標準”規制の検討を経て ワクチンを承認する計画で、ワクチン供給時 円滑な移送のための物流基盤構築に力を注いでいるという説明である。米・英などに比べて、相対的に拡散状況が良好なほうだという理由もあるが、ワクチン接種をためらう国民的雰囲気も その背景となっている。

韓国 コリョ(高麗)大学のキム・ウジュ教授はNYTに「ワクチンが確保されれば、韓国は他のどの国よりも素早く接種を実施するだろう」としながらも「問題は、ワクチンが適時に到着するか確実でないという点だ」と指摘した。

NYTは紙面の多くの部分を割愛して、日本国民のワクチンへの不安感が高い点と、日本政府が今年7月 予定通りオリンピック開催を強行しようとしている点を取り上げた。菅義偉首相がワクチン接種を入国の必須条件としなかったことで、ワクチンを接種していない多くの人々が入国できることを懸念した。

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