文正仁 韓国大統領統一外交安保特別補佐官(画像提供:wowkorea)
文正仁 韓国大統領統一外交安保特別補佐官(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ジョンイン(文正仁)大統領統一外交安保特別補佐官は、ジョー・バイデン米政権による今後の対北政策の方向について「ジェイク・サリバン米国家安保補佐官とアントニー・ブリンケン米国務長官の動向が“鍵”となるだろう」と語った。

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ムン補佐官は、今日(29日)報道された読売新聞とのインタビューで「バイデン政権が対北政策を再検討する過程では『北朝鮮が核放棄を先行しなければ代価を提供できない』という強硬派と、『早期交渉開始』を主張する交渉派が激論を交わすだろう」と推測した。

ムン補佐官は「北朝鮮の安定的管理を目標としているサリバン補佐官とブリンケン長官は、強硬派と交渉派の中間にいる」とし「この2人は、対北抑止力を重視している。北朝鮮が自ら交渉に出てくれば相手をするが、北朝鮮が挑発してくるなら厳しい態度で臨むだろう」と語った。

ムン補佐官は、バイデン大統領について「(対北)交渉派に近い。1990年代から核問題をみてきている」とし「しかし(米朝間の)実務者協議から始めようとしても、北朝鮮側の交渉相手には決定権がないため(容易ではないだろう)」とみている。

また ムン補佐官は、バイデン大統領が「ピョンヤン(平壌)を訪問する時、キム・ジョンウン(金正恩)労働党総書記と直接 会談できる高位人物を、(対北)特使として指名するのではないか」と推測した。

ムン補佐官は、バイデン政権による対北政策が“北朝鮮が非核化の行動をとらない限り、対話に応じない”という過去のバラク・オバマ政権の「戦略的忍耐」に回帰する可能性について「そのようにしようとしても、北朝鮮はすでに中国との関係強化を通じて制裁を避ける“穴”を作っているものと考える」として、別段 効果がないだろうと推測した。

つづけて バイデン政権について「(北朝鮮の)核開発凍結を当面の目標として交渉を始めるかについて、戦略的決断を下さなければならないだろう」と語った。

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