ソウル駅前の広場に設置された新型コロナウイルスの専用診療所(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウル駅前の広場に設置された新型コロナウイルスの専用診療所(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は29日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から469人増え、累計7万7395人になったと発表した。市中感染が445人、海外からの入国者の感染が24人だった。1日当たりの新規感染者数は28日(497人)に比べ28人減ったものの、2日連続で400人台後半となった。

 

 プロテスタント系宣教団体「IM宣教会」が運営する非認可教育施設での集団感染に加え、テコンドー道場や職場など小規模なクラスター(感染者集団)の発生も相次いでおり、感染拡大の懸念がくすぶる。

 政府は、この日に防疫対策「社会的距離の確保」の段階的緩和策と5人以上の私的な集まりの禁止措置の延長を発表する予定だったが、「IM宣教会」関連の感染者数が増えたことで全面的な再検討に入った。新たな指針は31日に発表される可能性が高い。

 新たに確認された市中感染者445人を地域別にみると、京畿道が129人、ソウル市が109人、仁川市が18人で、首都圏が256人を占めた。

 首都圏以外の地域では光州市が54人、慶尚北道が41人、釜山市が34人、慶尚南道が15人、大邱市が10人、忠清北道が9人、江原道が7人、忠清南道が6人、全羅南道が5人、全羅北道が4人、蔚山市が2人、大田市と済州道がそれぞれ1人だった。

 主な感染事例をみると、IM宣教会が運営する非認可教育施設6か所でこれまでに340人の感染が確認されたほか、慶尚北道安東市のテコンドー道場で45人、釜山市の療養型病院で67人の感染者が発生した。

 このほか、仁川市の家族と知人の集まりに連なる22人、忠清北道忠州市と全羅北道金堤市の肉類加工業者に関連する35人、光州市の教会の39人が陽性と判明した。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは24人で、うち9人は空港や港湾での検疫で判明し、15人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から13人増えて計1399人となった。韓国国内の平均致死率は1.81%。重篤・重症患者は前日から12人減り、239人となっている。

 28日の検査件数は4万7075件で、前の日に比べて5867件少なかった。


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