朝鮮労働党機関紙の労働新聞は世界の新型コロナ累計感染者が1億人、死者も214万人を超えたとした上で、「今こそ覚醒、また覚醒、発奮し、非常防疫戦を決死の思いで繰り広げる時」と強調した。同紙は「非常防疫事業はまさに戦争という観点で、覚悟と決意を一瞬たりとも緩めないことがいつにもまして必要だ」とし、マスクの着用や手指の消毒、社会的距離確保などの取り組みを求めた。
朝鮮中央放送も世界の感染者と死亡者数の急増、変異種の急拡大に言及した。感染拡大状況については具体的な数値を示して深刻さを強調した。
国際統計サイトのワールドオーメーターは前日、世界の新型コロナウイルス感染者数が累計1億25万9000人、死者が214万8000人に達したと発表した。
北朝鮮メディアがこれを迅速に報じたことから、世界の感染状況に神経をとがらせていることがうかがえる。北朝鮮はウイルスの流入を極度に警戒し、国境を封鎖しており、北朝鮮内では感染者と死者が発生していないと主張し続けている。メディアは感染予防の強化を呼び掛けながらも「わが地の外でうごめく悪性ウイルス」と表現し、あくまで海外の問題だと一線を画している。
Copyright 2021YONHAPNEWS. All rights reserved. 40