集団感染が発生したIEM国際学校=24日、大田(聯合ニュース)
集団感染が発生したIEM国際学校=24日、大田(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は25日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から437人増え、累計7万5521人になったと発表した。市中感染が405人、海外からの入国者の感染が32人だった。

 1日当たりの新規感染者数は24日(392人)に比べ45人増えた。休日は検査件数が減り、新規感染者が減少すると予想されたが、宗教団体が運営する中部・大田の非認可教育施設「IEM国際学校」で約120人の感染が確認され、感染規模が大きくなった。丁世均(チョン・セギュン)首相は新たな集団感染の発生に懸念を示し、大規模な感染拡大につながらないよう、初動対応に万全を期すことを指示した。

 韓国政府は新型コロナウイルスの感染状況を見極め、今月末に終了する防疫対策「社会的距離の確保」のレベル(首都圏は上から2番目の第2.5段階、首都圏以外は第2段階)と5人以上の集まりを禁じる措置を今後も続けるかどうかなどを今週中に決める方針だ。

 韓国で昨年11月中旬から本格化した流行の「第3波」は先月25日(1240人)をピークに減少傾向にある。1日当たりの新規感染者数は12月まで連日1000人台を記録していたが、今年に入って2日間を除き、1000人を下回っている。この1週間は300人台が3回、400人台が4回だった。

 新たに確認された市中感染者405人を地域別にみると、ソウル市が91人、京畿道が72人、仁川市が13人で、首都圏が176人を占めた。

 首都圏以外の地域では大田市が125人、釜山市が19人、光州市が15人、大邱市と慶尚北道がそれぞれ14人、忠清南道が13人、慶尚南道が11人、忠清北道が8人、江原道と全羅南道がそれぞれ3人、蔚山市と世宗市がそれぞれ2人だった。

 主な感染事例をみると、IEM国際学校に関係する感染者数が計127人となった。首都圏のデイケアセンターや首都圏以外の文化施設、教会、入浴施設などで感染者が相次いだ。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは32人で、うち11人は空港や港湾での検疫で判明し、21人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から11人増えて計1360人となった。韓国国内の平均致死率は1.80%。重篤・重症患者は前日から7人減り、275人となっている。

 24日の検査件数は2万1737件で、前の日に比べて2905件少なかった。


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