“故チェ・スクヒョン選手に暴行”元チームドクターに懲役8年・罰金1000万ウォン(約94万円)(画像提供:wowkorea)
“故チェ・スクヒョン選手に暴行”元チームドクターに懲役8年・罰金1000万ウォン(約94万円)(画像提供:wowkorea)
トライアスロンの韓国代表出身の故チェ・スクヒョン選手などを暴行した容疑がかけられているキョンジュ(慶州)市庁職場運動部の運動処方士(チームドクター)アン・ジュヒョン被告に懲役8年が言い渡された。

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 大邱地裁は22日、類似強姦、医療法違反、詐欺、暴行などの容疑で起訴されたアン被告に懲役8年と罰金1000万ウォン(約94万円)を言い渡した。先立って検察は昨年12月16日、アン被告に懲役10年を求刑した。

 死亡したチェ選手に対する暴行を主導したとされるアン被告は、慶州市庁チームでいわゆる「チームドクター」と呼ばれた人物だ。

 選手暴行や暴言、強制わいせつはもちろん、医師免許や理学療法士の資格証なく、選手らに医療行為を行い、治療費などの名目で金銭を受け取った容疑をもたれている。

 裁判所は「被告人が、医師資格がないにもかかわらず、故チェ・スクヒョン選手などを相手に無免許の医療行為をした点と、その見返りに選手らから総額2億6000万ウォン(約2440万円)余りを受け取った点、20代前半の女性選手9人の胸などを触り、醜行した罪責は非常に重い」と指摘した。

 続けて「醜行と過酷行為が最終的にチェ・スクヒョン選手の自殺を招いた。厳重な処罰が避けられないが、罪を認めて反省した点、過去に犯罪の前歴がない点などを総合的に考慮した」と量刑理由を説明した。

 アン被告は2019年、チェ選手らと一緒に行ったニュージーランドでの合宿で、暴言を浴びせ、暴行を加える声が録音されたものが公開され、チェ選手死亡事件の主要人物として名指された。

 判決結果について、チェ選手の父親チェ・ヨンヒさんら遺族や同僚の選手らは、「司法の判断を尊重する」としながらも、遺憾の意を隠さなかった。

 チェ選手の父親は「スクヒョンがこの世を去りながら、スポーツ選手に対する過酷行為を自らの体で証明した。今後、こうした過酷行為が絶対に行われることがないことを願う」と語った。

 また、同僚選手のチョン某氏(25)も「量刑が少なすぎる」と述べた。

 チョン選手の母親は「10年の求刑を受け、8年の判決を受けたアン・ジュヒョンより、チャン・ユンジョン(故チェ・スクヒョン選手と一緒に運動した先輩選手)の方が悪い。チャン・ユンジョンは5年を求刑された。アン・ジュヒョンが8年の判決を受けたなら、チャン・ユンジョンの量刑はさらに軽くなるのではないか。絶対許せない」と述べた。

 なお、遺族側は弁護士と相談した後、控訴するかどうかを決める方針だ。

■自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
●こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
●よりそいホットライン:0120-279-338、岩手県・宮城県・福島県から:0120-279-226
●いのちの電話:0570-783-556


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