19日(現地時間)米CNN放送によると、南アフリカ国立感染症研究所の研究チームは、新型コロナに感染し完治した44人から採取した血液サンプルを、南アフリカ変異ウイルスに露出させた。
その結果 血液サンプルのうち 約半数の抗体が完全に無力化され、残りの半数は抗体反応が弱体化した。
これは ワクチンを接種したり新型コロナに感染することで すでに抗体をもっていても、変異ウイルスに感染する可能性があることを示していると、CNNは伝えた。
抗体が無力化したのは、南アフリカ変異ウイルスが新型コロナウイルスの一番上にある“たんぱく質スパイク”2か所で変異が起きたためであると、研究チームは説明した。ワクチンは この突起を狙って免疫効果を得るが、この部分が変化したため ワクチンの効能にも影響を及ぼすとのことである。
今回の研究を率いた南アフリカ国立感染症研究所の副所長は「警戒心をもたねばならない」とし「我々は抗体が無力化することを目撃した。恐ろしい結果だった」と語った。
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