中朝最大の貿易拠点である遼寧省・丹東=(聯合ニュース)
中朝最大の貿易拠点である遼寧省・丹東=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中国との国境を封鎖したことで、昨年の対中貿易額が前年比80%減少したことが、18日分かった。  中国税関当局によると、昨年1~12月の中朝間の公式貿易額は前年比80.7%減の5億3905万9000ドル(約559億4000万円)にとどまった。 北朝鮮の昨年の中国からの輸入額は前年比80.9%減の4億9105万9000ドル、中国への輸出額は同77.7%減の4800万1000ドルだった。 昨年の中朝間の月別貿易規模をみると、3月に前年同月比91.3%減の1864万7000ドルに下落したが、6月には9680万2000ドルまで増加した。だが、11月に再び127万3000ドルに急減。12月には499万5000ドルと多少回復した。 北朝鮮が新型コロナウイルスの防疫を強化したことで中国からの輸入が昨年11月に14万8000ドルに減少した後、12月に337万8000ドルに増加したためだ。 昨年12月の中朝貿易規模は前年同月比98.2%減少した。 北朝鮮と中国の貿易拠点である遼寧省の丹東などでは昨夏以降、貨物トラックや列車の動きが目撃されていないという。 国際社会の対北朝鮮制裁により、ここ数年の間に北朝鮮の貿易に占める中国の割合が大幅に高まっていることから、国境封鎖の長期化で北朝鮮の市民生活がさらに困窮することが懸念されている。 また、近ごろ北朝鮮との国境に近い遼寧省と吉林省で新型コロナの感染が再拡大しており、貿易が本格的に再開される可能性は低いとの見方もある。 ただ、北朝鮮の新型コロナ防疫や故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(光明星節、2月16日)のため、輸入物資の需要があるとの見通しも出ている。
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