地裁前で「死刑」などと書かれたプラカードを掲げ、養父母の厳罰を求める市民ら=13日、ソウル(聯合ニュース)
地裁前で「死刑」などと書かれたプラカードを掲げ、養父母の厳罰を求める市民ら=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で昨年10月、養子として引き取られた1歳4か月の女児が養父母から虐待を受け死亡した事件の初公判が13日、ソウル南部地裁で開かれた。検察は養母の起訴内容の変更を請求し、殺人罪を適用した。養母の弁護人は「故意ではなかった」と殺人罪を否認した。

 事件は今月、テレビ番組で取り上げられ、社会に大きな衝撃を与えた。インターネット上などでは激しい虐待を受けて死亡した女児を追悼し、虐待を行った養母や責任者の厳罰を求める声が強まっている。

 検察は先月、養母を児童虐待致死などの罪で起訴。殺人罪は起訴事実に含まれていなかった。だが、「被告が継続的に被害者の腹部に強い力を加えれば死亡に至る可能性があることを知りながらも足で被害者の腹部を強く踏むなど力を加えた」として、殺人罪を適用した。

 これに対し、養母の弁護人は被害者がご飯を食べず、腹が立って被害者の腹部などを叩いたなどとし、虐待行為があったことは認めながらも、「臓器が損傷されるほど強い力は行使していない」と主張した。

 一方、児童福祉法違反などの罪で在宅起訴された養父は虐待の事実を知らなかったと主張した。

公判後、地裁を出る養父=(聯合ニュース)[



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