青瓦台(大統領府)で新年の辞を発表する文大統領=11日、ソウル(聯合ニュース)
青瓦台(大統領府)で新年の辞を発表する文大統領=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11日、国政運営の方向を示す新年の辞で、新型コロナウイルス感染症のワクチンについて「優先順位に従ってすべての国民が順次、無料接種できるようにする」と表明した。接種は来月から始まるとの見通しを示した。 文大統領は「韓国企業が開発した治療薬の審査も進行中だ。安全性の検査と許可、使用、効果に至るまで全プロセスを公開する」と説明。独自のワクチン開発も引き続き後押しし、ワクチンの自主権を確保すると述べた。 文大統領は「われわれは一緒にコロナに打ち勝つ。ようやく暗いトンネルの終わりが見える」としながら、「2021年はわが国民にとって回復の年、包容の年、跳躍の年になる」と鼓舞した。あわせて感染拡大防止策の徹底を呼び掛けた。 韓国経済については「昨年の成長率は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最高を記録したとみられ、総合株価指数も2000突破から14年で3000台の時代を迎えた」と言及。苦境の中でも国民が最善を尽くし、危機に強い韓国の底力を示したと評価した。 その上で、「韓国経済は今年上半期に、コロナ前の水準を回復するだろう」と見込んだ。コロナで打撃を受けた小規模事業者などを対象に給付する3回目の緊急災難(災害)支援金が経済回復に向けた呼び水になることに期待を示した。また、110兆ウォン(約10兆4500億円)規模の公共・民間投資プロジェクトをスピード感を持って進めていくと述べた。
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