仁川市の新型コロナウイルス臨時検査所=(聯合ニュース)
仁川市の新型コロナウイルス臨時検査所=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は8日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から674人増え、累計6万7358人になったと発表した。市中感染が633人、海外からの入国者の感染が41人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(870人)より196人減り、4日連続で1000人を下回った。また、今月3日(657人)以来、5日ぶりに600人台に減少した。

 昨年11月中旬から本格化した流行の「第3波」は、勢いを増して12月下旬には過去最多の1200人台に達した。そのころに比べると、年明け以降は勢いがやや弱まりつつある。だが、療養型病院や教会を中心とした感染が収まらない上、英国で見つかった感染力が強いとされる変異ウイルスが国内で広がる可能性もあり、新規感染者の規模はいつ再び拡大してもおかしくない。こうしたことから、防疫当局は当面、さらに防疫の手綱を引き締める考えだ。

 新たに確認された市中感染者633人を地域別にみると、京畿道が236人、ソウル市が186人、仁川市が30人で、首都圏が452人を占めた。

 首都圏以外では慶尚北道が28人、釜山市が23人、忠清南道と光州市がそれぞれ21人、慶尚南道が19人、大邱市が17人、江原道が11人、蔚山市と忠清北道がそれぞれ10人、大田市が8人、全羅北道が7人、済州道が6人だった。

 矯正施設をはじめ葬儀場、職場などでの感染が目立つ。ソウル東部拘置所では7日午前0時までに収容者と職員、その家族・知人など計1173人の陽性が確認された。また、ソウル市永登浦区の葬儀場では先月31日以降、計18人の感染が判明。京畿道楊州市の肉類加工業者では従事者47人が感染し、疫学調査が行われている。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは41人だった。このうち6人は空港や港湾での検疫で判明し、35人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から35人増えて計1081人となった。韓国国内の平均致死率は1.60%。重篤・重症患者は前日から4人増え、404人となっている。

 7日の検査件数は6万196件で、前日より4747件少なかった。


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