ジョンインちゃん事件…「かわいそうだと思えない」という養母に小児科診療案内のみ=韓国(提供:news1)
ジョンインちゃん事件…「かわいそうだと思えない」という養母に小児科診療案内のみ=韓国(提供:news1)
里親の虐待でこの世を去った「ジョンイン(養子縁組前の名前)ちゃん事件」と関連し、養子縁組機関、児童保護専門機関、捜査機関全てが安易な対応したことが明らかになった。

7日、シン・ヒョニョン共に民主党議員が養子縁組機関ホルト児童福祉会(ホルト)で入手した相談記録によると、ホルト側が里親の家を二度目に訪れた昨年5月26日には既に児童虐待の兆候があったことが分かった。

当時ジョンインちゃんの体に傷があったが、ホルト側は「アトピーと乾せんなどで耳と体をかきむしり小児科で診療を受けている」という里親の言葉を信じた。

また、腹や太ももの内側などにあったあざについても、児童養育に更に気を付けて対処し反応でるように指導した後、今以上にジョンインちゃんを気遣い守るように呼びかけるにとどまった。

0歳児の場合、親の陳述だけでは事件を終結できないという判断の下に、警察に捜査依頼書が発送され、警察は昨年5月27日に里親と面談をした。
面談の過程で家を訪問した警察は、逆に養母に「よくあることだから、あまり気をもまないように」と慰労の言葉を伝えたことが書かれている。

また、ソウルにあるヤンチョン(陽川)警察署の捜査官は「養母と児童の相互作用を観察した結果、懸念すべき虐待情況が発見されなかった」という意見を出した。

以後、警察は昨年6月10日児童虐待の疑いがなく、児童と里親との愛着関係が安定的によく行われているという趣旨で内査終結した。

警察は、内査終結の際に「児童を養育してみると、あざなどは親が全て認知できないということも理解する」としたことが確認された。

児童保護専門機関も児童虐待の状況を把握することができたが、里親の言葉を信じて放置したことが確認された。

保護機関側は昨年6月26日ジョンインちゃんの鎖骨骨にヒビが入ったことについて養父と通話後に緊急事態ではないと判断し、「養父と継続的にコミュニケーションして綿密にケース管理を行う予定」とした。

7月2日、ジョンインちゃんが車両に放置されたという届出が受理された時、警察と保護専門機関が里親を訪問したが児童の状態だけ確認して帰ったと伝えられた。

9月18日には養母がホルトに電話をかけてきて「子供が言うことを聞かない。1週間ほとんど食べず、午前中に食べさせたピューレを午後2時まで口に入れている」と怒っていた。
養母は相談員に「いくらかわいそうだと思おうとしても、かわいそうだと思えない」と激昂した声で状況を伝えた。

それでもホルト側は養父に連絡して子どもの健康が心配されるので、まずは小児科の診療受けるように案内したのが全てだった。

シン・ヒョニョン議員は「電話相談の内容をみると、加害者である里親の立場からの一方的な陳述を根拠に勧められた診療勧誘を回避して感情的な逆上状態を見せるなど児童虐待の兆候が明らかにあったにもかかわらず、これを適切に対応できていないと判断される」と語った。

同時に「養子縁組機関、児童保護専門機関、警察関係者全てが該当事案について、議論したことは分かるが、ジョンインちゃんの状態について専門家的な判断のない状態で、加害者である里親の立場だけを受動的に受け入れ児童保護措置の基本原則が守られず、死亡まで達していると判断される」と強調した。
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