感染力の高いイギリスと南アフリカ発生の変異ウイルスとは=韓国報道(画像提供:wowkorea)
感染力の高いイギリスと南アフリカ発生の変異ウイルスとは=韓国報道(画像提供:wowkorea)
イギリスで発生した新型コロナ変異ウイルスに続き、南アフリカ共和国で発見された変異ウイルスも、韓国国内で発見された。南アフリカ発の変異ウイルスは、変異の度合いが深刻だという。

イギリス発の変異コロナウイルス「B.1.1.7」と南アフリカ発の変異「501.V2」のいずれも、従来発見されたウイルスに比べ感染力が高いという点が特徴だ。感染者を死亡に至らせる致命率が高いとは確認されなかったが、感染者が多く発生する可能性がある。

特に、南アフリカの変異ウイルスは、イギリスで発見された変異ウイルスより感染力が高い可能性があるという学者の主張があり、さらに憂慮される。

イギリスの変異ウイルスが感染力の高い原因としては、ウイルス表面に位置するスパイクタンパク質の遺伝子から発生した変異が原因として挙げられる。スパイクたんぱく質はウイルスが細胞に浸透する時に使う主要部位だ。

イギリスの変異ウイルスは23個の遺伝子変異が発見されたが、そのうち6個はウイルスに影響を及ぼさないものとみられる。

そして残りの17個の変異のうち、8個がスパイクタンパク質遺伝子と関連があるものとみられる。イギリス保健当局はそのうち「N501Y」、「N439K」、「Y453F」遺伝子変異がウイルスの感染力増加に関与するものと推測した。

特にN501Yはスパイクタンパク質が細胞に浸透するのに標的とする「アンジオテンシン2(ACE2)」タンパク質との結合をより強くするが、このN501Yは南アフリカ共和国発の変異からも発見された。

南アフリカの変異ウイルスから発見されたE484Kは、N501Yと同じくACE2との結合に関与し、感染力に影響を及ぼすものと予想される。

南アフリカの感染学者は「南アフリカの変異ウイルスは人同士の感染にもっと効果的だとみられる」とし「これは拡散を防ぐためにもう少し効果のある方法を探すべきだという意味だ」と述べた。

幸いなことに、イギリスと南アフリカの変異ウイルスは致命率には大きな影響はないという。

ワクチンを接種すれば、免疫反応によって体で抗体が生成される。この時、一部の抗体は新しい変異に作用しない可能性もあるが、影響を受けない他の抗体もある。専門家らは、ワクチンの効果がやや落ちる可能性はあるが、全般的にその影響は微々たるものになると分析した。

また、研究によると、まだ新しい変異によって状況が悪化するという証拠はない。イギリスの保健当局も「患者たちは以前と同じ症状を見せる可能性が高い」と説明した。

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