済州地域内での新型コロナウイルスの感染拡大で、その影響が就活生にも飛び火した。
新型コロナウイルスの状況が深刻化し、TOEICの試験会場に使われていた学校などが教室の開放に難色を示しているためだ。
現在、受付中である試験の中で済州では一つも受験できない状態だ。済州大学内で試験会場として一か所が確保されたが、早期に締め切られた。
済州で就職活動中のイ某氏(26)は、新型コロナウイルスによる就職難で苦しいのに、エントリーシートを提出する際に必要なTOEICの点数まで取得できず地団駄を踏んでいる。
イ氏は「来年2月7日の試験まで済州島内では試験会場が一つもないことにびっくりした。」とし、「地域間の移動はもちろん、済州島内から出ることも不安なこの時期に、首都圏まで行って試験を受けるべきか悩んでいる。」と打ち明けた。
30日、TOEIC試験を主菅するYBM韓国 TOEIC委員会によると、現在、受付中である1月9日、24日、2月7日の試験については済州地域内では試験会場がない。
韓国 TOEIC委員会は、「最近新型コロナウイルスの状況が悪化し、学校側は施設の提供を躊躇しており、試験会場が不足している状況である。」とし、「来年上半期の就職を目指す済州地域の学生たちが、他の地域に移動するような不都合がないように試験会場の確保に力を注いでおり、大学の協力がないと解決することは難しい。」と明らかにした。
試験会場を提供する大学側は、12月に入り集団感染が続出するなど済州地域の新型コロナウイルス拡大の勢いが尋常ではなかっただけに、いたずらに学校を解放するには無理があるという立場だ。
済州西中学校の関係者は、「1月9日の試験の受付けを前にしてTOEIC委員会から問い合わせが来たが、済州島の状況が深刻になっているせいで断るしかなかった。」とし、「全国的に新型コロナウイルスが拡大した数か月前にも、教育長から試験会場の提供を自粛しろという公文書が届き、提供できなかったことがある。」と説明した。
済州中央女子中学校の関係者もまた、「12月初旬に、教育庁から学校施設の提供を自粛するようにという公文書が届いた。」とし、「学校の立場としては、学生たちの安全が最優先だと言う原則を破ることができず、学校を外部の人間に解放することには難しさがある。」と明らかにした。
このような状況を鑑みても、試験が行われる地域に遠征受験をしに行く受験生達は少なくないのが実情だ。
しかし、他の地域に行ってきた済州島民が、相次ぎ確定診断を受けた後にn次感染まで至った事例を見ると、このような行動が感染症対策に影響を与えるかもしれないという憂慮も出てきている。
済州島は道民が地域社会の感染源になるかもしれないという判断の下で、首都圏を訪問してきた道民にPCR検査を求めている。
だが、地域内の1日の新型コロナウイルス感染者数が一桁台に下がるなど小康状態が見られ、今後TOEICの試験会場が解放される余地は残っている。
済州西中学校の関係者は、「TOEIC委員会側から学校施設の提供の問い合わせがずっと来ており、新型コロナウイルスの拡大がひどくならなければ、1月24日の試験については解放できるのではないかと思う。」と話した。
Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 75