正義党 ‘九宜駅死亡事故者へ暴言’の国土交通部長官候補に「辞退要求すべき」=韓国(画像提供:wowkorea)
正義党 ‘九宜駅死亡事故者へ暴言’の国土交通部長官候補に「辞退要求すべき」=韓国(画像提供:wowkorea)
クイ(九宜)駅死亡事故に対する暴言で論議の渦中にあるピョン・チャンフム(卞彰欽)国土交通部長官候補をめぐり、正義党が苦心している。

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党指導部では、卞候補者の住居政策まで総合的に考慮し、適格性の有無を判断しなければならないという考えだが、‘デスノート’の刃が鈍っているのではないか、という批判の声が党内から出ている。

重大災害企業処罰法(重大災害法)の制定に取り組んでいる正義党であるだけに、卞候補者の労働認識だけでも不適格判断を下すべきだということだ。

2016年5月に起きた‘九宜駅キム君’の事故は個人の過失によるものだという卞候補の発言が公開された後も、正義党は長官候補者としての適格性判断の代わりに謝罪だけを求めてきた。

21日、重大災害法要求座り込み場で開かれた正義党代表団会議で、キム・ウンホ(金應鎬)副代表は卞候補者の発言と関連し「妄言だった」とし「死の外注化など、元請け・下請けの関係を理解できないまま、青年労働者の死を歪曲したことに対して謝罪の考えを明らかにしなければならない」と要求した。

続いて「自身の過去の発言を心から反省するなら、故キム君と遺族に、そして重大災害法制定のために断食ストまで行っている国会座り込み現場を訪問して、心から謝罪しなければならない」とし「候補者の基本だ。見守る」と述べた。

正義党のチャン・ヘヨン(張惠英)院内報道官も18日、卞候補者に対し、「卞候補者に要求する。自身の誤った過去の発言を反省し、国民の前で真摯に謝罪せよ」とし「今日もどこかで危険や死をものともせず、危ないところで働く金君らすべての人たちに心を込めて謝罪せよ」と述べた。

死の行列を止めてほしいとして、重大災害法制定のための断食ストまでしている正義党だが、産業災害を労働者のせいにした卞候補者の認識には、鋭い物差しを突きつけることができないようだ。

正義党が公開的に辞任を要求したムン・ジェイン(文在寅)政府関係者がほとんど落馬したことで生まれた用語である‘正義党のデスノート’にも卞候補者の名前は上がっていない。報道官の批判論評も1回に過ぎない点で、以前とはかなり違った反応を見せているという評価が出ている。

何より正義党だけのカラーを掲げて選出された現指導部が辞任を要求しないのは異例のことと指摘されている。これをめぐって一部では、重大災害法処理のカギを握っている共に民主党との衝突を避けるためではないかという観測も出ている。

正義党のキム・ジョンチョル(金鍾哲)代表はこの日、ニュース1との通話で、卞候補者について「労働認識は深刻に見ている」としながらも「住居政策自体は進歩的な面があり、聴聞会準備を総合的に見なければならない」と述べた。

卞候補者の労働認識だけでなく、住居政策に対する検証まで終えて、総合的に判断しなければならないということだ。正義党は国会国土交通委員会所属のシム・サンジョン(沈相奵)議員を中心に卞候補者に対する聴聞会を準備し、22日に開かれる議員総会で党内の考えを整理する計画だ。

これについて党内では批判の声が出ている。

イ・ジョンミ(李貞味)元正義党議員はこの日、自身のフェイスブックに掲載した文章で、卞候補者の発言について、「私的でも隠密な場所でもない会議録を堂々と作成していたSH公社(ソウル住宅都市公社)の公式会議で述べた言葉だ。自分の言葉に全く問題意識がなかったという意味」と指摘した。

さらに「正義党は今、重大災害法にオールインしている。我々が推進しようとするこの切迫した要求に完全に逆行する認識をそのまま見せてくれた候補者を我々は認めることができるのか」とし「指名撤回と辞退要求が答えだ」と皮肉った。

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