双竜自動車が企業回生手続きを申請した(資料写真)=(聯合ニュース)
双竜自動車が企業回生手続きを申請した(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】資金繰りに行き詰まっていた韓国の双竜自動車が、日本の会社更生法の適用に当たる企業回生手続きを裁判所に申請したことが、21日分かった。 法曹関係者によると、同社はこの日、取締役会を開いた後、裁判所に企業回生手続きを申請した。 裁判所は、手続きの開始が決まるまで財産の保全処分と包括的禁止命令を出すとみられる。 双竜自動車が企業回生手続きを行うのは、2008年の世界金融危機以降、深刻な経営難により09年1月に申請して以来、約11年ぶり。 同社は政府系の韓国産業銀行からの借入金900億ウォン(約84億5000万円)を期限までに返済できず、ウリィ銀行からの借入金150億ウォンも元利金の返済に失敗した。外資系金融機関の延滞額600億ウォンを含む双竜自動車の延滞元利金は計1650億ウォン規模となった。 同社は先ごろ発売したスポーツタイプ多目的車(SUV)「レクストン」の新モデルが好調だったにもかかわらず、15四半期連続で赤字を計上するなど、経営難に陥っている。 双竜自動車の資本欠損率は7~9月期の連結ベースで86.9%と、昨年末(46.2%)と比べ大幅に上昇した。 同社の今年1~11月の販売台数は9万6825台で、前年同期比20.8%減少した。国内販売は7万9439台で18.3%減少し、輸出は1万7386台で30.7%急減した。  双竜自動車は今年1~3月期の報告書と半期報告書、7~9月期報告書の3回連続で監査法人が意見不表明とし、上場廃止の危機に追い込まれた状態だ。 親会社のインド自動車大手マヒンドラ・アンド・マヒンドラに代わる新たな出資者も見つかっておらず、米自動車ディーラーのHAAHオートモーティブが関心を示しているものの、これまでに具体的な進展はないとされる。 マヒンドラは先月10日の業績発表で、双竜自動車への追加出資を見送ると発表した。マヒンドラは新たな出資者が見つかれば、これまで75%だった持ち株比率を50%未満に引き下げ、筆頭株主から降りるとの姿勢を示している。
Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 40