文大統領がCPTPPへの加盟に言及するのは初めて。
米国はオバマ政権時代、中国を排除し、日本やオーストラリア、カナダなど重要同盟国と友好国を中心にTPPをまとめた。だが、トランプ政権が保護主義的な姿勢を強め、TPPから離脱し、日本などが新たな枠組みとして発足させたのがCPTPPだ。
韓国は先月、中国が積極的に参加している東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に署名した。今回は米国が復帰を検討しているCPTPPに加盟する可能性を示唆し、注目を集めそうだ。専門家らは韓国が米中対立の板挟みになるリスクを最小化するためには、RCEPとCPTPPの両方に加盟する必要があるとの意見を示している。
文大統領は式典で、「新南方・新北方の諸国を中心に自由貿易協定(FTA)ネットワークを一層拡大していく」として、「年内にインドネシア、イスラエルとのFTAをまとめ、インド、フィリピン、カンボジア、ウズベキスタンとのFTAも加速させる」と表明。「中国、ロシアと進めているサービス投資FTA交渉を通じ、韓流コンテンツの輸出と知的財産権の保護を拡大する。巨大な中南米もさらに近い市場にする」との方針を示した。
また、2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする炭素中立(カーボンニュートラル)を目指す計画について、「輸出企業もエネルギー転換を成し遂げなければならない」とし、「政府も『グリーン・ニューディール』を通じて支援する」と述べた。
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