米国医療陣「糖尿病の服用薬、女性のコロナ患者の死亡率下げる」(画像提供:wowkorea)
米国医療陣「糖尿病の服用薬、女性のコロナ患者の死亡率下げる」(画像提供:wowkorea)
糖尿病患者に通常処方される薬がコロナに感染した女性患者の死亡率の減少に役立つという研究結果が公開された。効果が証明されれば、新しい薬品再創出事例になると期待される

7日、業界によると、米国ミネソタ大学医学部と米国の3大保険会社であるユナイテッドヘルスケアグループ(UNH)の研究陣は、糖尿病治療薬として広く使われる「メトホルミン」が女性のコロナ患者の死亡リスクを減少させるという研究結果を公開した。

メトホルミンは、第2型糖尿病患者の血糖値を管理するために処方される薬としてすでに特許期間が満了し、様々なジェネリック(後発医薬品)が発売されており、価格も非常に安い。メトホルミンは体内でコロナを悪化させる腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)のタンパク質を減少させることが分かった。

今回の研究では、UNHの患者データに基づいて分析した研究結果を基に、今月3日、海外医学ジャーナル「ランセット(The Lancet)」に掲載された。

研究陣は、コロナで入院した第2型糖尿病と肥満患者6000人を対象に、メトホルミンが患者の死亡率の減少と関連があるかどうかを評価した。研究陣はコロナで入院する前90日間メトホルミンを処方された糖尿病および肥満の患者が、処方を受けていない患者に比べて死亡率が21〜24%ほど低いという事実を発見した。

一方男性患者については、メトホルミンを服用の有無によって有意な差はなかったと伝えた。

研究に参加したミネソタ大学医学部の教授は「今回のような観察研究では、(薬物効能についての)結論を下すことはできないが、証拠にはなる」とし「メトホルミンが男性より女性の炎症を減少させコロナのリスクを軽減するものと考えられる」と述べた。

研究陣は、今回の研究結果をもとに、米国食品医薬品局(FDA)にコロナの治療と予防にメトホルミンを適用するための研究用の臨床試験を提出した。FDAは臨床試験を承認し、8日から臨床試験に入る予定である。
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