中国の研究陣「コロナ、“武漢発現”の前に、世界に散在していた」

中国の研究陣たちは、新型コロナウイルス感染症の発源地と推定されている中国湖北省の武漢での発現前に、新型コロナウイルスが全世界に拡がっていたと主張している。

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香港のサウスチャイナモーニングポスト（SCMP）によると、中国の研究陣たちは国際学術誌“Molecular Phylogenetics and Evolution”に論文を掲載し、前述のように伝えた。

この研究陣は論文で、新型コロナが武漢で発現する前に、4大陸8か国に存在していたと主張した。それらは オーストラリア、バングラデシュ、ギリシャ、米国、ロシア、イタリア、インド、チェコの8か国ということである。

この研究陣は「インドとバングラデシュで新型コロナの変異が最も多く発見された」として、これらの地域を新型コロナの発源地とみている。また オーストラリア、ギリシャ、米国、ロシア、イタリア、チェコなどでも、武漢より多くの新型コロナの変異が発見されたという点をあげ、これらの地域で新型コロナが以前から存在していたと伝えた。

この研究陣は、ウイルスが2019年の夏 インドで始まり、汚染された水を通じて動物から人間へと伝染された後、バングラデシュなどを経て武漢に流入したと主張した。

しかし この論文の主張は、他の人々による検討を経ていないことから、まだ立証されてはいないものだと、SCMPは伝えている。