事故で次男を失った母親、長男を殺害…懲役16年を宣告=韓国(画像提供:wowkorea)
事故で次男を失った母親、長男を殺害…懲役16年を宣告=韓国(画像提供:wowkorea)
去る26日、韓国・クァンジュ(光州)地裁で中学生の息子に睡眠剤を飲ませ凶器で殺害した容疑で起訴された母親A被告に対する宣告公判手続きがおこなわれた。

 裁判中、涙を流していた被告に裁判長は懲役16年を言い渡した。

 被告は去る2016年、次男を交通事故で亡くすと大きなショックからうつ病を発症。事故のトラウマに苦しみ、長い間精神科で治療を受けていたが、克服することができなかったという。以降、夫と離婚したA被告はうつ病により社会生活にも支障をきたし、養育を続けることは不可能だと悲観。残された長男を殺害し、自死を決意したと明かされた。

 ことし8月25日、睡眠薬と凶器を準備し長男が通う塾の前で帰りを待ったA被告は、長男を車に乗せ移動した後、睡眠薬が入った飲料水を飲ませた。長男が身体に異変を感じると「後部座席に横になって」と言い、同日午後7時32分ごろ道路に車を停車させた後、凶器で長男を殺害した。

 犯行から約5時間後、近くの警察署に自首したA被告は「息子は、私がいなくなってしまったら生きていくことができないと思い、一緒に死のうと思った」と犯行動機を明かしたことがわかった。

 裁判部は「被告人は数十回にわたり反省文を通して『生きる意味がない』と書いたが、家族は善処を望み嘆願するくらい生命というものは貴重で大切なもの」とし、「このような理由から被告人が生きてきた過程、犯行経緯などを見ることしかできなかった」と量刑に悩んだことを明かした。
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