尹美香氏(資料写真)=(聯合ニュース)
尹美香氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の寄付金を流用した罪などで起訴された同団体前理事長で与党「共に民主党」国会議員の尹美香(ユン・ミヒャン)氏の公判準備手続きが30日、ソウル西部地裁で開かれ、尹氏側は起訴内容を全面否認した。 ソウル西部地検は9月14日、尹氏を補助金管理に関する法律違反や詐欺、寄付金品法違反、業務上横領など8件の罪で在宅起訴した。 検察は、正義連の前身の「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が運営する「戦争と女性人権博物館」が、法律で博物館の登録要件とされている学芸員を置いていないにもかかわらず学芸員が勤務しているように装って登録する方法で、尹氏がソウル市などから数億ウォン(数千万円)台の補助金を不正に受給したとみている。 また検察によると、尹氏は管轄官庁に登録せずに個人の口座で寄付金を集め、法人口座や個人口座で募った金を私的に流用した。 尹氏側はこの日、「機関から詐取目的で補助金を受け取ったことはなく、受け取った補助金は用途に合わせて使った」とし、横領したことはないと主張した。 重度の認知症だった慰安婦被害者の吉元玉(キル・ウォノク)さんが2017年に正義連から受け取った女性人権賞の賞金1億ウォンのうち、5000万ウォンを正義連に寄付させるなどの手法で、17年から20年にかけて計約7900万ウォンを不正に受け取ったとして準詐欺罪に問われたことについては、尹氏と吉氏は互いに献身的に仕事をしてきた間柄であり、尹氏が吉氏の状態を悪用したという指摘は常識に反するとして強く反論した。 公判準備手続きは公判審理を効率的に進めるために争点の整理などを行う。被告人の出席義務はなく、尹氏は出廷しなかった。 尹氏の公判準備手続きは当初、先月26日に開かれる予定だったが、尹氏側が、事件の記録が膨大で検察側の記録の閲覧などが終わらず準備が間に合わないとして、期日の変更を申請。約1カ月延期された。次回の公判準備手続きは来年1月11日に開かれる。
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