南極の氷河減少は降雪量減少のため…韓国極地研究所が新たな原因を究明(画像提供:wowkorea)
南極の氷河減少は降雪量減少のため…韓国極地研究所が新たな原因を究明(画像提供:wowkorea)
韓国・極地研究所(カン・ソンホ所長)は最近約10年間で減少した南極の氷河量の30%は降雪量が減ったためだと、24日発表した。

これまで学界では南極の氷河量の減少はすべて海洋の温暖化のためだとされてきた。海の温度が高まり氷河の移動が速まることで、海に流出する氷河の量も増加するというものだ。しかし降雪量の減少が新たな原因として提示された。

南極の氷河量の変動は大きく、雪が降り積もる量と氷河が海に流出する量により決定される。雪が多く降ったり氷河の移動が止まると、南極の氷はだんだん厚くなるが、雪の降る量が減ったり氷河の移動が速くなると南極の氷は次第に薄くなる。

研究チームは降雪量減少の原因として南極の振動が強まった点を挙げた。南極の振動が中緯度から飛んでくる水分の流入を塞ぎ雪が十分に生成されないためだ。南極の振動は南極を囲む気圧帯の大きさが周期的に変わる現象として風の強さや方向に影響を与える。

南極の降雪量は南極の振動が強まると減少し、気温が上がると増加する。また要因のうち何がより有力かは明確にはわからなかったが、今回の研究で最近の南極の降雪量により大きな影響を与えたものが振動だと確認された。

今回の研究は2019年から推進されている海洋水産部(部は省に相当)の研究の一環として行われ、国際的に著名な学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

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