訪米した康京和 韓国外相とマイク・ポンペオ米国務長官(画像提供:wowkorea)
訪米した康京和 韓国外相とマイク・ポンペオ米国務長官(画像提供:wowkorea)
韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相の「訪米」のタイミングに対して、韓国の政界ではその「適切性」への評価が分かれている。カン外相の訪米が米大統領選直後になされたことが、問題になったということである。

カン外相は去る8日に訪米した。韓国外交部(外務省に相当)が伝えた訪米の公式理由は、マイク・ポンペオ米国務長官の「招請」によるものであった。

ポンペオ長官は先月に訪韓する予定であったが、ドナルド・トランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したため、その予定をキャンセルした。その後 訪米の招請を受けたというのが、韓国政府の説明である。

ただ 米大統領選が3日に実施されたことを踏まえると、カン外相が大統領選直後 米国内部が「整備」されていない時に、訪米することをあらかじめ計画していたこと自体が「適切」だったのかという批判が出ている。

一方 今回の選挙結果が予測困難であったことを踏まえると、大統領選直後にトランプ行政府とジョー・バイデン民主党候補側の両方と接点をもつ計画をあらかじめ立てたことは、外交的に必要なことであったする意見も少なくない。しかも選挙結果のわからない時点で、ポンペオ長官の招請を断ることは、国際的に信頼問題の原因となり得るということである。

しかし これは、「トランプ大統領が敗北したのに、その行政府側の人物と会うことは意味がない」、「混戦状態で訪米することは不適切だ」という“結果論的”批判に対する「批判」だという指摘もある。

韓国最大野党“国民の力”は「民主党候補が勝利して、トランプ大統領が選挙結果に反発している中、現国務長官に会うなら、現政権を引き継ぐ側はそれをどのように考えるか」とし「哀れで危険な外交だ」と批判した。

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