韓国の総選挙を”不正投票”だったと米国で主張するミン・ギョンウク前議員(画像提供:wowkorea)
韓国の総選挙を”不正投票”だったと米国で主張するミン・ギョンウク前議員(画像提供:wowkorea)
米国大統領選挙の開票が大混乱に陥っている。期日前の郵便投票を「ゴミ」と主張する米国のトランプ大統領。その根拠は具体的に明かしていない。

 この選挙や開票の前から、同じような主張をする韓国の前国会議員がいる。”韓国のNHK”と言われている元国営放送「KBS」のワシントン特派員やニュースキャスター出身であり、韓国人には顔なじみのミン・ギョンウク氏である。KBS報道局の政治部デスクを経て、保守系の国会議員になってからは、党のスポークスマンや副院内代表を務めていた大物政治家となった人物だ。

 ミン前議員は今年4月15日の韓国総選挙が組織的な不正選挙だったと主張する。彼自身がその被害者であると言いながら、期日前の郵便投票が開票されると、統計学的にあり得ない事に大逆転されたことを強調する。

 彼は米国の大統領選挙でトランプ候補の優位が郵便投票の開票でバイデン候補の優位になりつつあることについても、「トランプ大統領はようやく何かがおかしいと感じているだろう」と述べた。

 ミン前議員は自身のSNSに「トランプ大統領は4日未明、支持者の前で開票停止と最高裁判所の介入を要請した。ただし、各々の州は開票を進めている。」としながら、「トランプ大統領は『どのようにして郵便投票が開票されるたびに魔法のように民主党が勝つのか』と言っている。」と述べた。

 また「今年7月、ミシガンで、中国と香港から発送された2万枚の偽造運転免許証が発見され、ニューヨークでは、死亡者の名前で発給された民主党の投票用紙が発見された。サンフランシスコでは、ある男が開票されていない大量の投票用紙を捨てて逃げた事件が発生した。」と米国大統領選挙の不正疑惑を言及した。

 また「トランプ大統領はようやく、大韓民国の4・15不正選挙がただの疑惑や陰謀論、または単なる主張ではないことを感じているだろう。資料はたくさん提供したのだから、よく判断するだろう」と述べた。

 一方、ミン前議員は、選挙で落選したあと、コロナ騒動で出国が厳しい中、米国の首都ワシントンDCを訪問し、ホワイトハウスと最高裁判所の前で「韓国の4・15総選挙は不正選挙だ」と1人デモを行っていた。彼は「不正選挙の背後に中国がある」とし「米国よ。気をつけないと、あなたたちが次の犠牲になるだろう」と主張しながら、韓国選挙の資料を米国の機関に提供していた。

 韓国の総選挙と米国大統領選挙の共通点は、郵便投票がなかったならば、結果は全然違うという統計学分析である。しかし、投票前から郵便投票を控えるように呼び掛けていたトランプ陣営のキャンペーンがその統計に人為的な影響を与えた可能性もあり、その真偽の判断は厳しくなっている。どうも裁判沙汰になりそうだ。

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