ユン・ソンニョルに狙いをつける捜査…側近ユン・デジンの実兄を税務署などが家宅捜索=韓国(提供:news1)
ユン・ソンニョルに狙いをつける捜査…側近ユン・デジンの実兄を税務署などが家宅捜索=韓国(提供:news1)
検察がユン・ソンニョル検察総長の側近であるユン・デジン検事長の実兄ユン・ウジン元龍山税務署長の当時の勤務地などを家宅捜索した。

チュ・ミエ法務部長官が、ユン元署長に関する事件の捜査からユン総長は手を引くようにという趣旨の捜査指揮権を発動してから10日で、検察が強制捜査に着手したことでユン総長に狙いを定めた捜査が加速したようである。

ソウル中央地検刑事13部(部長検事ソ・ジョンミン)は29日、ユン元署長の被告発事件と関連しキョンギド(京畿道)スウォン(水原)市中部地方国税庁、ユン元署長が2010年署長として勤務したソウルヨンドゥンポ(永登浦)税務署の押収捜索令状を執行し、関連資料を確保した。

チュ長官は19日、ライム資産運用ロビー疑惑事件とユン総長本人と家族、側近関連事件4件についてユン総長の指揮権を剥奪した。このうち一件が、ユン元署長が関与したとされるロビー事件の隠蔽疑惑だった。

チュ長官は、「本人と家族、側近の関与が疑われる事件は、検査の倫理綱領と検察公務員行動綱領に基づいて回避すべき事件なので、捜査チームに徹底した独立捜査を一任するのが当然だ」と述べた。結果報告だけを受けろということだ。

この疑惑は、ユン元署長が2012年の肉の輸入業者から税務調査のもみ消し請託とともに現金とゴルフ接待など数千万ウォンの金品を受け取った容疑で警察の捜査を受ける過程で、ユン総長が介入したのではないかというものだ。ゴルフ接待時期は2010~2011年だと発表された。

捜査の過程で、警察は家宅捜索令状を6回申請したが全て検察で棄却された。

ユン元署長が警察の捜査を受けている間、海外に逃避してタイで逮捕され強制送還された後も、警察が申請した拘束令状は容疑立証が不十分であるという理由で棄却された。検察は2015年の金品授受は認められるが対価性がないという理由で彼に嫌疑なしの処分を下した。

これに弟であるユン検事長と一緒にユン総長が影響力を行使したのではないかという疑惑が提起された。ユン総長は、2012年7月から10か月ソウル中央地検特捜1部長を務めた。

これと関連し昨年7月、ユン総長が候補者だった当時に開かれた国会の人事聴聞会でユン総長がユン元署長に元大検中央捜査部のイ・ナムソク弁護士を紹介したという疑惑が浮上した。

弁護士を紹介していないという立場だったユン総長は、聴聞会の終盤で自分がユン元署長に弁護士を紹介したという内容の録音ファイルがあるメディアを介して公開され偽証疑惑も起きていた。

ユン総長は、この肉声が公開されるなり「通常、弁護士を紹介といえば、選任させることを言うだろう」とし「私が弁護士を選任させたのではない」と言葉を変えた。ユン検事長は、弁護士の紹介したのは自分であり、ユン総長は関与していないとし「(ユン総長が)そのように語ったのなら私を守るためだと考えられる」と説明した。

一方、公務員賄賂事件の公訴時効は10年で、ユン元署長事件の場合は時効まで残すところ約4か月である。
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