昨年10月、国会で施政方針演説を行う文大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年10月、国会で施政方針演説を行う文大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は27日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が28日に国会で555兆8000億ウォン(約51兆7000億円)規模の2021年度(1~12月)予算案に関する施政方針演説を行うと発表した。

 文大統領は演説で、新型コロナウイルス感染症の克服と経済回復に向け、党派を超えた協力を求める見通しだ。

 青瓦台の姜ミン碩(カン・ミンソク)報道官は「演説では韓国が危機に強い国であることを強調する。危機の中で希望をつくり出した国民に深い感謝の意を伝え、予算を通じて来年どのように防疫と経済を同時に成功させるのかを明らかにする予定だ」と説明した。

 具体的には、政府が新型コロナの打撃からの立て直しを目指して重点的に取り組む国家発展戦略「韓国版ニューディール」の成功に向けては拡張的な財政運営が必要となるため、円滑な予算案審議でこれを後押ししてほしいと国会に求めるとみられる。雇用保険の対象拡大など、社会安全網(セーフティーネット)強化に向けた政府と国会の協力を訴える可能性もある。

 北朝鮮との関係については、「対話を通じた朝鮮半島平和プロセスの復元」という原則を改めて示す程度の言及にとどめると予想される。

 与党関係者は、文大統領は韓国が直面している最も差し迫った問題は経済回復だと認識しているため、演説の大半を新型コロナの克服と経済分野に割くだろうと説明している。

 文大統領は2017年の就任後、毎年国会で予算案に関する施政方針演説を行っている。


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